コンサルタント転職のこぼれ話
コンサルタントのベンチャー/スタートアップへの転職事情

Author:永田 憲章

コンサルタントのベンチャー/スタートアップへの転職事情

ご支援させていただいた戦略コンサルタントの方と、転職活動の振り返りをしていたときのことです。

その方の在籍しているコンサルティングファームでは、退職時に在籍社員の皆さん宛に挨拶のメールを送るカルチャーがあり、そのメールに書かれる退職後のキャリアについて話が及びました。

以前は大手企業やメガベンチャーに転職する方が多かったものの、最近は、初めて名前を聞く企業へ転職される方や起業される方が増えている、とのお話でした。


ユーザベースグループの株式会社ジャパンベンチャーリサーチのレポート(https://www.uzabase.com/company/news/entrepedia_report_201802/)によると、2017年の国内ベンチャー業界における資金調達総額は、過去10年で最高の2,700億円超。

1社あたりの資金調達も金額が増加しており、ここ数年の大型化トレンドは継続しているとのことで、ベンチャー/スタートアップへ転職されるコンサルタントの方が増えている要因の1つと感じます。


私がご支援させていただいている複数社のベンチャー/スタートアップも、コンサルタントの方を募集しているのですが、全ての企業に共通する事項が2つありました。

●代表取締役、あるいは人事責任者の方がコンサルティングファームご出身であること
●ウェブサービスに閉じないリアルなビジネスをしていること

コンサルタントのベンチャー/スタートアップへの転職という観点でいえば、私は特に後者に着目しています。

リアルなビジネスで新しい産業を創る際には、大手企業との交渉やアライアンスなどが発生するため、若い頃から大手企業の役職者と接するコンサルタントの方には大きな活躍の余地があります。

ウェブサービスに閉じないリアルなビジネスは今後ますます増えていき、コンサルタントの方を求める企業も更に増えていくと思いますので、気になるベンチャー/スタートアップを定期的に探すなどアンテナを高く張っていただくと、良いご縁に巡り会えると感じます。


コンサルタントの方がベンチャー/スタートアップへの転職を検討される際には「年収」も大きなポイントになります。

資金調達総額が増加しているとはいえ、ベンチャー/スタートアップへ転職する際には年収が下がる可能性があり、アーリーステージの企業の場合は年収が大幅に下がる可能性もあります。

ストックオプションの付与についても、事業が上手くいかない、あるいは行使の前の退職などの可能性がありますので、ベンチャー/スタートアップへの転職を希望する際には、何故そう思うのか?を深めていただき、年収以外の部分で強い動機があるかどうか、確認なさってください。


最後に、ベンチャー/スタートアップへの転職に興味がある方、実際に検討されている方にお勧めの本があります。

世界初となる排泄予測デバイスを作っているトリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社の代表:中西氏による著書です。

10分後にうんこが出ます-排泄予知デバイス開発物語-
https://www.amazon.co.jp/dp/4103505311/


創業から現在に至るまでのプロセスが非常にリアルに描かれていて、起業するとはどういうことか、ゼロからプロダクトを作るとはどういうことか、資金調達の難しさ、などを知ることができました。

同時に、ベンチャー/スタートアップを経営されている方々は、種類は違えど非常に多くの困難を乗り越えてきたのだろうと想像することができ、希望年収を気軽に口にしてはならないと考えさせられる内容でした。

あまり時間をかけずに読める本ですので、ご自身の希望年収を検討する上でも、是非一度ご覧いただきたいです。
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