コンサルタント転職のこぼれ話
経営者になるためのシンプルな方法

キャリアコンサルタント 永田 憲章

経営者になるためのシンプルな方法

先日、日本でトップクラスのCFOの方が、弊社のキャリアコンサルタント向けに勉強会の講師をしてくださいました。
 
その際にお聞きしたお話が、キャリアを考える上でとても示唆に富んでいたため今回のブログでお伝えします。
 
 
【経営者になるためのシンプルな方法】
 
経営者になるためにどうしたら良いか、という話題に及んだ際のこと。
 
CFOの方から
「それはすごくシンプルで、成功体験の数が多ければ多いほど良い経営者だと考えている」
とお伝えいただいたことが最も印象に残っています。
 
更には
 
「例えば、ソフトバンクの孫氏と私(CFOの方)が全く同じことを言ったら、皆、孫氏のことを信じる。それは、孫氏のほうが成功体験の数が圧倒的に多いからに尽きる」
 
経営者は求心力が必要。求心力があれば、困難な場面でも突破できる。求心力を持てるだけの成功体験が必要で、小さな成功体験でも良いのでそれらを積み上げられるマインドセットがある人は徐々に経営者に近づいていくし、それがなければ、いつまで経っても経営者になれない。経営者を目指す方はひたすら成功体験を積んで欲しい」
 
という話もおっしゃってしました。
 
 
皆さんが、これまでの人生で出会った方の中で、言葉に説得力がある方を思い出していただきたいのですが、その方々は共通して、多くの成功体験をお持ちではないでしょうか。
 
CFOの方の話を踏まえると、経営者になりたいと考えるときには
いつまでに、どんな成功体験を積めば良いか
という視点でキャリアプランを立てることが肝要と感じます。
 
 
【CXOを目指す際に問うべきこと】
 
他にも印象に強く残った話がありました。
 
投資銀行や会計士の方からCFOになりたいと相談を受けたときに何をお話されているのか?
という話題になり、CFOの方は次のアドバイスをされているということでした。
 
その事業を本当に好きかひたすら聞く
 
「この会社は伸び代がありそう、これだけのマーケットニーズがありそう、など語ってもらえるが、そのときに、3度の飯よりその事業が好きかを確認する。3度の飯より好きなら、そこからできてくる世界観やエクイティストーリーがあるはずで、単なる数字分析ではなく、魂を乗せられる」
 
 
上記は、コンサルティングファームにいらっしゃる方がCXOを目指す際にも同様のことが言えると感じます。
 
特に、”魂を乗せられる”というところがポイントで、ビジョン・ミッション・バリューを定める際や様々な戦略・計画を立てる際に魂を乗せることができれば、上記に記載した”求心力”にもつながっていきます。
 
キャリア選択をする際には<事業を本当に好きか>という視点でも考えてみてください。

(2020年10月20日)
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