コンサルタント転職のこぼれ話
カジュアル面談で差をつける

キャリアコンサルタント 入江 祥之

カジュアル面談で差をつける

約3年前に『カジュアル面談の落とし穴』というテーマでコラムを書きました。
https://kc-consul.com/blog/22.html
 
あれから数年経った今でも売り手市場は続いており、特に企業はポストコンサルの優秀な人材と少しでも多くの接点を持つため、正式な選考前にカジュアル面談を設定することが一般的になってきました。
カジュアル面談が一般的になってきたということは、候補者側にとっては、正式応募の前にその会社をよく知ることができる機会が増えた一方で、企業側にとっても候補者を見極める場面が増えたということになります。

今回はわたしが担当させて頂いた、戦略コンサル出身の候補者の事例を元に、カジュアル面談で“差をつける“方法をお伝えしようと思います。

その方は、弊社経由で選考を進めた会社は全てカジュアル面談からスタートし、最終的に非常に高い評価で複数のオファーを獲得された方なのですが、初期のカジュアル面談での評価がいずれも非常に高かったことが印象的でした。
わたしは、企業側から直接、その方とのカジュアル面談についてフィードバックを受けていますが、「外部の人とは思えないほどの情報量を持っており、普通の候補者とは質問のレベルが段違い。あたかも自社の社員とディスカッションしているようで、驚きと同時に非常に優秀な方であることがよく分かりました」というものでした。

後日、その候補者の方にお伺いしたところ、その方はカジュアル面談に臨む際に、必ず半日は時間を確保して徹底的にその会社を調べていたそうです。戦略コンサルタントなので、リサーチは元々プロですが、コンサルファームに所属するメリットもフルに活用し、あらゆる情報源から徹底的に調べ上げたとのこと。その上で、カジュアル面談当日は、外部からでは調べられなかったことを質問されたようです。
通常の仕事でも、社外の人と打ち合わせをする機会があるかと思いますが、事前準備と質問の内容によって相手に対する印象は大きく異なりますよね。やはり、事前準備をしっかりとされた方は、HPを軽くサラッと見たぐらいの状態で臨むその他多くの方よりも、企業側に与えるインパクトには歴然とした差があるのでしょう。

ちなみに、カジュアル面談は、企業にとっては自社の魅力をアピールする場でもあるため、初回で役員などのキーマンが出てくることも多いのです。カジュアル面談は候補者のためのものというイメージがありますが、この場で企業側に与えた印象は、その後正式選考に進む場合に、あなたが他者と大きな差をつけるチャンスになるのです。

カジュアル面談を受けられる際には、是非この辺りも踏まえてご準備いただいては、いかがでしょうか?

(2018年3月20日)
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