コンサルタント転職のこぼれ話
”辞退”の際に人としてのあり方が現れる

Author:永田 憲章

”辞退”の際に人としてのあり方が現れる

弊社の本サイトには「キャリアアップコラム」というコンテンツがあります。
 https://www.kandc.com/career_up/

キャリアコンサルタントが、転職・キャリア構築にとって重要と考える内容を書いており、手前味噌ではありますが読み応えのあるコラムになっていますので、よろしければご覧ください。毎月20日更新です。


私は、以前、同コンテンツの中で「“辞退”を軽く考えていませんか?」というコラムを書きました。
 https://www.kandc.com/career_up/105.html

コラムに登場するKさんはITコンサルタントの方で、誠意をもってオファーを辞退したことがその後のキャリアで活きたというエピソードをもとに辞退に対する私の考え方を記したものです。


このコラムは転職活動をされる方向けの内容ですが、先日、ある方(以降、Oさん)の転職のご支援をさせていただいた際、キャリアコンサルタントこそ、辞退に対してしっかりとした考え方を持つべきと考えさせられる出来事がありました。

Oさんは弊社経由でV社のオファーを獲得し、別の人材紹介会社経由でも複数社のオファーを獲得され、比較検討されていました。

後日、Oさんからメールがあり、X社への入社を決断したため、V社はご辞退したいとのことでした。

私は、お電話の時間をいただきたいとOさんにお願いし、X社への入社を決断された理由をお聞きしたところ、生き生きと仕事をされるであろうOさんの姿が浮かんできて、是非応援させていただきたいと心からの気持ちを伝えました。

同時に、Oさんがいらっしゃる業界は狭く、今後、どこでどのようにキャリアがつながってゆくか分からないので、V社にも誠意をもって辞退をお伝えすることがOさんにとって意味があることをお伝えし、OさんからV社に対する気持ちもお聞かせいただきました。

その内容も踏まえながらV社へご辞退の理由を丁寧に説明したところ、V社からOさんの今後の活躍を祈っている旨のご連絡がありました


電話の後半、Oさんからいただいた次の言葉がとても印象に残っています。

「このような電話をいただいて嬉しかったです。別のキャリアコンサルタントの方にもオファーを辞退したいとお伝えしたのですが、ひどく怒られました。決断を応援してくれる私の家族のことまでけなされてしまい、落ち込んでいたんです。」

そのキャリアコンサルタントの方は、Oさんのご辞退を企業に対してどのように説明するのでしょうか。Oさんの今後のキャリアにつながる可能性があることを想像しながら、企業へ連絡していることを願ってやみません。


”辞退”の場面は候補者の方の短期的なご支援にはつながりませんが、だからこそ、人としてのあり方・キャリアコンサルタントとしてのあり方が問われると感じます。

私自身、人間力を高めることを意識しながらこの仕事を続けていきたいですし、皆様もキャリアコンサルタントを選ぶ際の1つの基準に”人間力”を含めていただければ幸いです。
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