コンサルタント転職のこぼれ話
事業会社で活躍するタイプとリスクの考え方について

Author:入江 祥之

事業会社で活躍するタイプとリスクの考え方について

先日ユーザベースの創業代表である梅田氏にインタビューを取らせていただきました。梅田氏ご自身がコンサル出身であり、同社にはコンサル出身が多数活躍されているので、コンサル出身者で活躍するタイプについて聞いたところ、示唆に富むお話をたくさん聞かせていただいたので、今回はその一部をベースにして私が最近感じる事をお伝えさせていただきます。

まず梅田氏は、「コンサルを3年以上続けたら、当社の場合は黄色信号になる。」と仰っておられました。
少しドキッとするメッセージですが、どういうことかというと、コンサルと事業会社では求められる能力が大きく異なり、例えば、営業というのは商売の基本であり、全ての要素が詰まっている。お客様が求めていることを把握して提供し、その対価を払っていただく。更にその対価に見合ったサービスを提供し続ける必要がある。
一方で、コンサルタントはもっと高いレイヤーで大きな戦略を描く。コンサルタントのプロフェッショナル志向は素晴らしいですし、抽象的な概念で物事を整理することは得意ですが、事業会社では非常に泥臭い業務が付き纏うので、求められる能力が大きく異なる、ということでした。
梅田氏は、事業を本気でやりたい場合、コンサルの働き方が染み付かないうち(その目安が3年)に早いタイミングでチャレンジするのが良いのではないか、とのことでした。

また、リスクの考え方についてもお話しされていました。
「コンサルタントのように偏差値の高い頭脳明晰な人ほど、心と右脳で感じた本能を、左脳で瞬時にリスクを計算して打ち消してしまう傾向がある。」と仰っておられました。

私もコンサルタントの方々のキャリア相談を受けていると、賢い方ほど、給料、ワークライフバランス、時間単価、失敗したらその後のキャリアはどうなるか?、チャレンジするメリットとデメリットは?などを論理的に考える傾向が強いと感じております。
リスクやできない理由を挙げればきりがなく、例え失敗したとしてもそれは何にも代え難い経験になりますし、今は失敗した経験を高く買ってくれる会社も多いですし、リスクを考え過ぎると自分の可能性をどんどん狭めてしまうと思います。

また、梅田氏は、「大人になると世間体が気になるかもしれませんが、自分の本能に忠実になること、自分のピュアな気持ち、欲望に正直になることも大事。」だとも仰っておられました。
私も意思決定の場面で、「自分ならできると信じ切れるか」、「この決断を成功と言えるようになるかどうかは自分次第である」、と考えられるかが非常に大事だと思います。
そして、最終的には、必ず成功させる!という絶対的な熱量の高さが成否を分けているようにも感じます。その絶対的な熱量の根源となる動機がポイントだとも思っております。ビジョンや社会的意義のような崇高できれいな動機は勿論いいですし、そうでなくても“欲望”や“怒り”といった感情も、高い熱量を維持しやすい動機となり得るので、そのような動機でも良いかもしれません。

特に起業を検討されている方は、いざ始めてみると想定していなかった問題が次々と発生しますので、その壁を乗り越えられるだけの高い熱量があるのか、そして、厳しい局面が続いたとしても、高いモチベーションを維持し続けられるか、を自分自身に問い直してみるのも良いかと思います。

梅田氏のインタビューにご興味がございましたら、こちらをご覧いただければと思います。
https://kc-consul.com/interview/consultant-post/vol40/1.html
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