今回のブログでは転職・キャリアを考える上で、
私がお勧めしたい書籍を1冊、ご紹介します。
『夢を叶える夢を見た』という本です。
ご存知でしょうか。
著者である内館牧子さんは著名な脚本家ですが、
大学卒業後、三菱重工業で13年半にわたってOLとして働き、
途中で人生を変えなくては・・・と焦るようになり、
脚本家を目指すものの、どうしても退職という決断ができず、
最終的には、先輩女子社員の言葉によって
夢に向かって飛ぶことを決意したという過去があります。
そんな内館さんが、夢のために飛んだ人と飛ばなかった人を
リポートしてみたいと考え、
ご自身の友人・知人に3年間の取材を続け、
その結果をまとめた本が『夢を叶える夢を見た』です。
「飛び出してうまくいった人と失敗した人を考えた時、
失敗した人は世の中に出て来ない。成功した人だけが出て来る」
幻冬社社長の見城徹さんの言葉が文中に引用されていますが、
本書において特筆すべき点は、夢に向かって飛んだ人のみならず、
飛ばなかった、飛ばなきゃよかった、飛べばよかった人にも
焦点が当てられている点だと思います。
夢に向かって飛ぶということが様々な視点から描かれているため、
様々な境遇の方が、自分の心境と重なる部分が何らかしらあり、
人生や仕事について考えを巡らせるきっかけを得ることができると思います。
私はコンサルティングファームから現職へ転職し、現在に至りますが、
本書を通じて、転職の決断をした際の自分を振り返り、
「夢に向かって飛んだ」という自分を整理することができ、
気持ちを新たにするきっかけになりました。
また、本書には、内館さんが「世界でもっとも厳しい職種」と考える
プロボクサーの言葉が随所に書かれています。
一つ勝ったら次の試合を考えてもらえる(=負けたら次の試合はないかもしれない)
プロボクサーや、プロボクサーを支える方々の言葉からは
たくさん刺激をもらいました。
コンサルタントからの転職は、
未経験の分野に飛び込んだり、年収を大きく下げなければならなかったりと
大きな変化を伴うケースも多く、
ご自身だけでなく、家族への影響も考えると、大きな決断を伴うこともあります。
その際、本書に書かれている考え方は参考になると思いますし、
転職・キャリアを考える上でもお勧めの本ですので、
機会があれば是非お読みください。
(2016年8月22日)