先日、ある企業のCDOの方とお話していたときに、「
これまでの経験に固執して自分を変えられない方は、入社後に苦労することが多い」という話をお聞きしました。
もちろん転職先ですぐにうまくいかないことは当然のことで、新たな学びが得られれば問題ありません。しかし、ハイレイヤーなポジションでの入社や、変革期の企業への転職においては、早期にアジャストして成果を出すことが求められます。このような状況で活躍するためには「
自ら変化できるか」が非常に重要です。
また、世の中の不確実性は高まっていて、これまで安定企業と言われていた企業であっても、突如大きな変革を迫られるケースが増えています。
つまり、転職後に活躍するためだけでなく、現職でキャリアを積み重ねるためにも「
年齢を重ねても、自ら変化ができる」ことが重要になると感じます。今回のブログでは、「自ら変化するために大切なこと」をお伝えします。
|脳が拒否反応を示すときこそ、自分を変えるチャンス
年齢を重ねていくにつれて、新たなチャレンジや未経験の仕事を目の前にしたとき、脳が拒否反応を示すことが増えていくように思います。
かく言う私自身もそうで、新たな試みを目の前にすると「こんなリスクがあるのでは」「本当に効果は出るのだろうか」など、様々な考えが頭の中をよぎりますし、以前よりその頻度が高くなっているとも感じます。
ただ、懸念や不安をいったん横において取り組んでみると、学びがあったり人脈ができたりとポジティブな面が多く、その後は違和感なく新たなことに取り組める自分に気付きました。
コンフォートゾーンを抜け出すことの重要性がよく語られますが、脳が拒否反応を示すことの先に成長が待っています。
「脳が拒否反応を示している=変化のチャンス」と捉えれば、自ら変化する機会は増えていくでしょう。
|変化が当たり前の環境に身を置く
変化のチャンスをつかむために、変化が当たり前の環境に身を置くという選択肢もあります。例えば、スタートアップ企業は世の中に新たな価値を生み出すことに存在価値があります。既存企業と同じことをしていたら負けてしまいますし、リソースが限られているからこそ常に新しい方法を探っています。このような環境に身を置いていると、変化が当たり前のことだと考えるようになるでしょう。
転職だけでなく現職でも変化のある環境に身を置くことはできます。例えば、社内の変革プロジェクトに手を挙げる、DX部署に異動する、海外駐在を希望するなども有効な手段と言えるでしょう。
また、コンサルティングファームは、様々なお客様に関わる、プロジェクトによってテーマやメンバーが異なるという点で、変化の多い環境です。ただ、コンサルの仕事に慣れすぎてしまうと、事業会社に転職した際には違った変化を求められます。例えば、ビジョンを描く、意思決定する、プロジェクトマネジメントではなく組織マネジメントをする、などです。
その他には、現状の延長線ではないところにゴールや目標を設定したり、社外の方と積極的に交流したりすることで、自ら変化しやすい状態を作り出すこともできます。
キャリアの節目ごとに、同じことの繰り返しをしていないか、新しいことに取り組んだかという視点でご自身を振り返っていただくことも有効です。私たちキャリアコンサルタントは定期的なキャリア診断も行っています。ご自身の振り返る目的でも気軽にご相談ください。
(2025年4月21日)