前回のブログでは、アフターデジタル時代のキャリアの選択肢として
カスタマーサクセスというポジションを是非検討いただきたい旨を書きました。
https://kc-consul.com/blog/67.html
今回は、
「プロダクトマネージャー」というポジションをコンサルタントの皆さんに是非お勧めしたいと考えています。
日本では、数年前までプロダクトマネージャーはほとんど募集されていないと思うので聞き慣れないかもしれませんが、現在では数多くのIT企業で募集されているポジションです。
私は先日、プロダクトマネージャーカンファレンス2019(
https://2019.pmconf.jp/)へ参加し、プロダクトマネージャーの盛り上がりを肌で感じてきました。
ちなみに、プロダクトマネージャーカンファレンスの初回は2016年で来場者数は405名。2017年は471名。2018年は563名。そして今年2019年は1,200名と来場者数が急激に伸びており、
それだけでも注目度の高さをうかがい知ることができます。
日本では盛り上がりを見せつつあるプロダクトマネージャーですが
シリコンバレーでは既に人気職種になっています。
プロダクトマネージャーカンファレンス2019のセッションで、シリコンバレーでプロダクトマネージャーをされている曽根原春樹氏のお話をお聞きしたところ、シリコンバレーではプロダクトマネージャーの募集が1,000~2,000もあり応募数も非常に多いとのこと。また、最近はプロダクトマネージャーとして実績を出した方がベンチャーキャピタルに行くことがよくあるという話も出ていました。
では、
プロダクトマネージャーとは実際に何をするポジションなのでしょうか。
弊社顧問の及川卓也(MicrosoftやGoogleなどでプロダクトマネジメントを歴任)に講義をしてもらう機会があり、そこで得た私の学びは以下の通りです。
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プロダクトマネージャーとは
●ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの バランスを取りながら、プロダクト(≒事業)をリード
(いわゆるミニCEO)
●プロダクトの成功に誰よりもコミット
●プロダクトに関する最終意思決定者
※ただし、人事権はない(だからこそ高いビジョン・志が必要となる)
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プロダクトマネージャーカンファレンス2019では
プロダクトマネージャーの本質は問題解決(何かを作ろうと思えば毎朝何らかの問題が起き、それを解決していく)という話もありました。
私は、
コンサルタントが強みとして持つ「コミットメント力」「コミュニケーション力」「課題解決力」などが、プロダクトマネージャーにとてもフィットすると考えています。
一方で、テクノロジーやクリエイティブの経験はキャッチアップが必要です。(エンジニア経験をお持ちの方を求めるプロダクトマネージャーポジションも数多くあります)
ただ、ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの全てに強みを持つスーパーマンは少なく、どこかに強みを持つ方をプロダクトマネージャーとして募集することが一般的と感じます。
テクノロジーとクリエイティブは現在の組織でカバーできるのでビジネスに強みを持つ方をプロダクトマネージャーとして採用したいといった企業もありますので、そのようなポジションを入り口にすることをお勧めします。
プロダクトマネージャーに関する話は尽きませんが、
お客様の課題を解決するプロダクトを生み出す魅力的なポジションですので、少しでもご興味をお持ちいただけたら是非直接説明させていただきたいです。お気軽にご連絡くださいませ。
(2019年12月20日)