コンサルタント転職のこぼれ話
オファー面談でも安心してはいけない

Author:入江 祥之

オファー面談でも安心してはいけない

全選考プロセスが終了し、合格した後、最後にオファー面談が実施されることがあります。皆さんなら、オファー面談で企業とどのような会話をされるでしょうか?
 
オファー面談は、ご存知の通り、オファーを受諾するかどうかを判断するにあたり気になる点を最終確認する場になりますので、諸条件や仕事内容、ミッションなど、基本的には何でも聞いていただいて構いません。
 
ただし、まだ一緒に働いたこともなく、信頼関係も薄い状態であり、ちょっとしたコミュニケーションミスで印象が大きく変わってしまうということを忘れてはいけません。オファー面談も、安心しきってはいけないのです。
 
わたしがお手伝いさせて頂いたある候補者の方(Aさんとします)は、3回の面接を経て、ある企業から非常に高い評価で面接合格となりました。優秀なAさんは、その時点で複数の会社からオファーを獲得されていたことから、しっかり比較検討する為にオファー面談を実施することになりました。
 
ところが、Aさんのオファー面談終了後、企業側からわたし宛に「最終面接合格の後に大変申し訳無いのですが、今回はご縁がなかったこととさせてください」との連絡が入ったのです。
 
驚いて、もう少し詳細な理由を確認してみると「オファー面談でAさんは、仕事の内容や仕事のやり甲斐に関する質問はほとんどなく、弊社のビジネスに強い思い入れがあると思えませんでした。弊社はまだまだベンチャーですから、いくら優秀な方だとしても強いウィルがないと、何か困難が訪れたらまた次の条件の良いところを探される可能性が高いと感じています。お互いにとって不幸な結果になる前に、フォローをお願いしたい」とのことでした。
 
Aさんは決してウィルがなかったわけではありません。
 
ただ、お子様が最近生まれたばかりだったAさんは、奥様から「次の職場ではもう少しワークライフバランスを改善して欲しい」と言われていたため、その視点での確認をすべくオファー面談に臨まれていました。
 
聞き方や言葉の選び方、企業側の受け止め方への配慮など、ほんの少しのボタンのかけ違いで、意図しない印象を企業側に与え、残念な結果になってしまうことがあるのです。
 
お互いに気持ちよく入社日を迎える為に、オファー面談でも油断せずに、企業側の気持ちもある程度は踏まえて臨んでいただくと宜しいかと思います。
 
(補足)
オファー面談は、オファーレター提示前に実施することもあれば、提示後に実施することもあります。
オファーレター提示後の場合、企業は基本的に内定取り消しはできないのですが、過去にはオファー面談の内容を踏まえ、内定取り消しにできないかというご相談をいただいたこともございます(ちなみに今回のAさんのケースはオファーレターの提示前でした)。
 
いずれにせよ、オファー面談が候補者と企業側双方の不安が払拭される場になると良いですね。
AUTHOR