弊社では、各分野で活躍されているプロフェッショナルを講師としてお招きし、明日からの挑戦への熱量を高めていただくイベント「
汐留アカデミー」を定期的に開催しています。
今回のコラムでは、開催したイベントを通じて伝えられていた
「CXOに求められることとは何か」について、お伝えします。
|CXOの業務範囲や求められること
CXOの特徴として、自分の担当領域に限定することなく、経営者として、会社価値や事業の成長に貢献することが求められます。例えば、
「CIOだからIT領域のことだけ関わっていればいい」というわけではありません。
特にスタートアップの場合は、事業フェーズによってCXOの役割はかなり違います。
「どのフェーズが自分に合うか」「どのフェーズのCXO・経営幹部になるのか」が非常に重要です。
また、CXOは課題領域と時間軸を設定することが求められます。さまざまな課題が山積する中で、
明日・1年後・5年後というさまざまな時間軸で物事を考える必要があるからです。
例えば、「1年後の組織がもっとも重要な課題だ」ととらえ、1年後の課題を解決するために「今、何をするのか?」と設定していくといった感じです。
そして、施策を打ったときに、効果が発現するのは明日なのか、3ヶ月後なのか、1年後なのかを見定める必要もあります。
|CXOとマネージャーの違い
CXOは、
自身が管掌する組織全体の成長を常に考えておく必要があります。自分たちの部門にパーパスを定めて、部門の地位を上げていく動きをしていく。
そして、情報発信(社外広報を含む)を積極的に行うことで、自部門の社外からの評価や注目を変えていくのです。つまり、
CXOは外部環境も含めて企業価値や事業価値を背負い、外の評価を持ち込む存在でもあります。
また、CXOは
所属する社員についても常に考える必要があります。自身の判断が、社員やその家族の生活に影響することも意識しておく必要があるでしょう。
|CXOとして活躍する人の特徴
CXOになってからパフォームするのが早い人の特徴は、
CXOになる準備や覚悟ができていることです。具体的には、
CXOになる以前から、「CXOは何を考えているか?」「この施策はどのように事業価値を高めるのか?自分がCXOならどうするか」を考えているような人です。
実は、CXOではなくてもどの立場でも事業価値を背負うことは可能であり、
CXOのタイトルがなくても、CXOの役割を果たすことはできます。
CXOになる前から「CXOには何が求められるのか」を理解し、
現在のポジションに捉われずに高い視座で発言・行動をしていれば、おのずと経営陣の目に留まり、CXOへの道が開けていくでしょう。
また、習慣として、自社の財務指標(BS・PL)や株価を意識する、IR情報をインプットする、経営陣と共通言語で話すために日経新聞や日経ビジネスを読む、などを日々行っていくことも重要です。
今回のコラムでお伝えしたCXOに関する内容は、イベントレポートとして「
スタートアップのCXO・経営幹部に求められる役割、資質とは何か?」や「
これからの時代のCIOに求められることとは何か?」の記事でもご紹介しています。
ご興味のある方はご確認いただけたらと思います。
(2022年4月20日)