コンサルタント転職のこぼれ話
BCGXアジア・パシフィックヘッド平井氏へのインタビューから学ぶキャリアの創り方

キャリアコンサルタント 永田 憲章

BCGXアジア・パシフィックヘッド平井氏へのインタビューから学ぶキャリアの創り方

先日、BCG XのManaging Director & Senior Partnerで、アジア・パシフィック地区のヘッドとして組織をリードしている平井氏にインタビューの機会をいただきました。
 
イメージ力を鍛え、打席に立つ機会を増やす。
平井陽一朗氏に聞く、日本で新規事業を生み出す要諦
https://www.kandc.com/digital/dx/column/012/
 
日本企業における新規事業立ち上げやイノベーションをテーマにインタビューしており、学びの多い内容となっておりますので、ぜひご覧ください。
本コラムでは、平井氏のお話から学んだキャリア構築の考え方について、お話しいたします。
 
自分自身でキャリアを創る「キャリアオーナーシップ」をもつ
 
平井氏の話から、私は、キャリア構築において「キャリアオーナーシップを持つ」ことが重要と感じました。
 
平井氏は新卒で三菱商事に入社し、自動車関連部署に配属されて船積書類の処理を担当することになりました。

2年間はこの業務に携わるはずでしたが、同じ作業を繰り返す日々に気が遠くなった平井氏は、入社1年目で上司に直談判。業務をマニュアル化して誰でもできるようにした上で、自ら新規事業を提案し、合弁会社をコロンビアで立ち上げました。
 
私はさまざまな方と面談でお話をさせいただいていますが、新卒1年目で合弁会社を現地で立ち上げた方とはお会いしたことがなく、とても驚きました。

平井氏は会社の決めたキャリアを歩むのではなく、1年目のときから自分自身でキャリアを創られていたと感じました。
 
自分のやりたいこと・向いていることができそうな環境を選ぶ
 
平井氏は「どの企業で働くか」より「何をやるのか」を重視して、自分が一番やりたいこと、向いていることができる環境に身を置いてきたと語りました。
 
過去にウォルト・ディズニー・ジャパンで仕事をしたときも、企業ブランドで選んだのではなくビジネスディベロップメントのポジションであることが決め手だったそうです。営業やマーケティングのポジションならば選択していなかったかもしれないと語っていました。
 
このようなキャリアの選択において「自分のやりたいことを大切にする」重要性については、以下のように私のコラムでも何度か取り上げています。
 
好き嫌いを優先しながらキャリアを築く
https://kc-consul.com/?page=blog&sid=39
 
やりたいことが見つからないときには
https://kc-consul.com/?page=blog&sid=71
 
また、ミドル~エグゼクティブクラスの転職の場合は、やりたいことだけを意識するのではなく、「早期に結果を出せるか」という観点も忘れてはいけません。

自分の強みを活かして成果を出すことができれば、周りからの信頼を獲得でき、その結果、転職先でやりたいことができるようになります。そのためにも、自分の強みを生かすことを意識することが重要です。
 
 
忙しい中でも、自分自身と向き合う時間を確保する
 
私は以前コンサルティングファームで働いていたことがあります。そのときは、目の前の仕事に追われて、やりたいこと・向いていることをあまり意識できていませんでした。

一方で仕事の充実感はあるため、1年、2年があっという間に過ぎていく感覚でした。
 
私は運よく現在の仕事に巡り合うことができました。しかし、もし巡り合っていなければ、自分のやりたいこと・向いていることが分からないまま歳を重ね、キャリアの選択肢が狭まりキャリア構築に悩んでいたかもしれません。
 
みなさまは多忙な日々を送られていると思いますが、幅広い選択肢からキャリアを考えるためにも、自分のやりたいこと・向いていることを見つける時間をぜひ確保いただければと思います。

対話を通じて気づくことも多くありますので、キャリア面談をご希望の方は気軽にお申し付けください。

(2023年12月20日)
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