コンサルタント転職のこぼれ話
嫁ブロックで転職を諦めない為に

キャリアコンサルタント 入江 祥之

嫁ブロックで転職を諦めない為に

「嫁ブロック」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
弊社代表がこの言葉を使うようになり、数年前にはテレビやメディアにも取り上げられ、最近では企業や転職相談者からも聞くようになりました。世の中にだいぶ浸透してきた感じがします。「嫁ブロック」とは、夫の転職を色々な事情や背景から妻が反対することを意味しております。ただ、この言葉は捉え方によっては男女差別的な印象を与えてしまうことがあり、共働きが増えてきて、逆に妻の転職を夫が反対することもあるので、夫婦間での反対、と捉えていただいた方がいいかもしれません。
 
最近、その「嫁ブロック」で転職を諦める方が増えています。最終的に夫婦で熟考された上での結論だと思いますので、それ自体は特に問題はありません。ただ、実態としては、本人は転職したかったにもかかわらず、やむなく諦める方が多いです。
 
転職活動では通常オファーが出てから1週間程度で入社承諾するかどうかを意思決定する必要があります。ただ、転職は本人のキャリアだけでなく家族にも大きな影響を及ぼします。経済面、働き方(家族の生活スタイル)そして、住む場所など、家族の人生設計が変わることもあります。家や車を買う話とは訳が違います。にもかかわらず、人によっては転職活動自体を夫婦間で話し合わずに始めてしまったり、話し始めるタイミングが最終局面に入ってからで、意思決定までのタイムリミットに間に合わず、最終的にはやむなく諦めるということがよく起こります。
 

ご家族がいる方の場合、将来的に転職を考えている方は日頃から人生観や生活スタイルなども含めてしっかり話し合っておくことをお奨めいたします。もしまだ結婚されていない方であっても、今は終身雇用がほぼ崩壊していますので、このような大事な話は結婚する前にきちんと話し合っておくと良いかもしれません。実際の話で、転職を相談せずにしようとしたら彼女に婚約破棄されそうになった方もいらっしゃいました。
 
よりよい人生、理想のキャリア、そして夫婦円満な家庭生活を送るためにも大切な人との話し合いはとても大事だと思います。

(2019年11月20日)
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