多種多様なサービスと専門家のコラボレーションがあるからこそ、生まれる強さがある。世の中にインパクトを出したい人にこそ、PwCで 共に働き、世の中を一緒に変えていってもらいたい。 PwCコンサルティング合同会社 パートナー 安井正樹

Vol.53

多種多様なサービスと専門家のコラボレーションがあるからこそ、生まれる強さがある。世の中にインパクトを出したい人にこそ、PwCで 共に働き、世の中を一緒に変えていってもらいたい。

PwCコンサルティング合同会社

パートナー安井正樹氏

公開日:2019.10.31

インタビュアー 入江・永田・山本

製造業を中心とした幅広い業種に対しサプライチェーンマネジメント関連のサービスを提供し、特に消費財業界でのプロジェクト経験が豊富でグローバルSCMの構築、在庫削減、物流コスト削減等のプロジェクトに数多く携わってきた実績を持つ、安井正樹氏。現在、PwCコンサルティング合同会社で通信・メディア・ハイテク、ヘルスケア領域のパートナーを務める安井氏に、同社でキャリアを積む魅力について話をうかがった。

Message

「PwCらしさ」とは何か。多様な専門家の協業で、クライアントへの提供価値は大きく変わる。

入江
まず初めに、安井さんのご経歴について教えていただけますか?
安井
90年代に新卒でコンサルティングファームに入社してから一貫してコンサルとしてキャリアを積んできました。プログラミングから始めて現場でのIT経験を積んだ後、マネージャーとしてSAPプロジェクトをリード。その後はキャリアを業務サイドに移し、サプライチェーンの戦略策定、オペレーション設計など上流から下流まで一気通貫の多くのプロジェクトに携わりました。2014年10月から現職で「オペレーション&カスタマー」をリードし、2017年7月からTMT(テクノロジー・メディア・テレコム)セクターを担当しています。また、現在はヘルスケア領域にも携わっています。PwCにジョインして明らかに変化した点は、総合力をフル活用したプロジェクトが推進できる点です。例えば、クライアントの購買改革をするために、コスト削減、コンプライアンス強化、グローバル連携、Tax連携等様々なケーパビリティーを連携させて「One PwC」として仕事をしています。この総合力は「PwCらしさ」であり、幅広い領域をカバーする形でスキル研鑽できていると実感しています。
入江
貴社の強みについてもお聞かせください。
安井
多様なスキルを持っているメンバーが協力しやすい環境を作っているのが大きいと思います。専門性が高い人が、自分の会えるクライアントとだけ会うという、閉じたやり方は絶対にしないようメンバーにも話しています。それは、戦略に強いメンバー、税務に強いメンバーと、一緒に営業に行くと私がクライアントに提供できる価値が大きく変わるためです。自分以外の専門家を活用できると、今まで会えなかったような方たちとの人脈ができる。当社ではこれを愚直に繰り返しているというのが、成果を出せている要因として大きいですね。自分だけではクライアントの期待値に十分応えられないこともありますが、その場合は、One PwCで動く、ということをパートナーレベルで実践しています。クライアントの困りごとは多岐にわたり、一人の専門性のみでそれに応えるのは絶対に無理なので、当社代表である足立の表現を借りれば「重層的に追いかける」ことが必要です。これが実践できているコンサルティングファームの一つではないかと思います。
入江
貴社ではなぜそれが実現できているのでしょうか?
安井
まず1つ目は、トップマネジメントが本当にそれを正しいと思って推奨していることです。当社では、専門家同士でリスペクトし合う文化を醸成しています。クライアントからすると、毎回同じパートナーしか来ない会社と、話題によって多様なパートナーを連れてくる会社とどちらか良いか明白ですよね。これはスタッフレベルでも同様で、コラボレーションを積極的にするようにしています。2つ目は、「クライアントを変革させる、そのために3C(Co-Creation、Collaboration、Commitment)を使っていく」というビジョンへの共感です。一番重要なのはクライアントとハンズオンで共創していくことであり、本質的なクライアントの変革に重きを置いている。正しいことをやろうとしている姿勢が、多様なメンバーに共感してもらえる理由かと思います。また、社会の信頼を獲得し、重要な課題を解決することを我々はパーパスとしています。通常のプロジェクトを通じてこれを成し遂げることはもちろんですが、プロボノ等もフル活用しながらこれを実践しており、興味のあるプロボノ活動に社員が手を挙げられるようにしています。例えば、現在日本では6人に1人が貧困層と言われていますが、これは自己責任とも言い切れず、充分な養育を受けられなかった家庭環境要因もあるかもしれない。こういった問題をPwC全体で真摯に受けとめ、グラミン銀行の日本版である「グラミン日本」の活動を進めています。パーパスを愚直に追求するのは、青臭いですが正しいのではないかと。3つ目は、サービス・オファリングの広さですね。多種多様な掛け算をすることによって、PwCの価値はより高まると考えています。

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多種多様なサービスと専門家のコラボレーションがあるからこそ、生まれる強さがある。世の中にインパクトを出したい人にこそ、PwCで 共に働き、世の中を一緒に変えていってもらいたい。 PwCコンサルティング合同会社 パートナー 安井正樹 多種多様なサービスと専門家のコラボレーションがあるからこそ、生まれる強さがある。世の中にインパクトを出したい人にこそ、PwCで 共に働き、世の中を一緒に変えていってもらいたい。 PwCコンサルティング合同会社 パートナー 安井正樹

PwCで働くことを誇りに思えるように。社員の語る夢の解像度を上げることで見えるものがある。

入江
「ビジョンを正しく」と言われるパートナーの方はなかなかいらっしゃらないのですが、安井さんがこういう想いを持つようになったきっかけはありますか?
安井
大学生の時に体育会系で活動していた原体験が影響しています。当時、皆、我が強いとうまくいかずに摩擦が起きることもあったのですが、組織運営がスムーズにできた結果、「安井さんのおかげでうまくいった」と感謝された時には嬉し涙が出ましたね。それで価値観が変わったところがある。皆に感謝されたり、組織を創ったりというのは次元の違う喜びがあるなと。それからは、チームを創るときには時間とエネルギーをかなり使っています。「この人は熱いな」と思う人と話すと、自分も元気になってやる気が出るじゃないですか。そういう仲間と切磋琢磨することで自分のビジョンも更に磨かれていく。ビジョンというのは人を導くものなので、例えばプロボノの活動で私よりも遥かに熱量が高い方とお話すると楽しいから頑張って吸収しようとしますし、それを臆さずメンバーにも話していくよう心がけています。
入江
なるほど。それは社員の皆さんの満足度にもつながるお話ですね。
安井
人あってのPwCだと思っていますし、皆で協力し合って切磋琢磨していく。それを支えるために社員満足度が低いというのはあり得ないと思っている。結局のところ、PwCで働くことを誇りに思えるかどうかなんです。世の中にインパクトを起こそうと思う人にこそ、良い機会を与えてPwCのリソースを存分に使い、自社を誇りに思ってもらえるようにしたい。そうでない組織はサステナブルでは無いと思っている。へとへとになって帰って子供と会話する時に、疲れて寝るお父さんと「今日も良い仕事したな」というお父さんだったら、明らかに後者の方がかっこいいですよね。
入江
コンサルから事業会社に行きたい方の場合、「コンサルだとインパクトを残せない」と言う方が多いのですが、そういう方にこそ安井さんのお話を聞いてもらいたいですね。
安井
当社ならクライアントを変革するという、クライアントに対するインパクト、産官学が連携できるからこそ起こせるインパクト等、様々な形で大きなインパクト創出に寄与できます。また、前述したように社員個人がプロボノ等をつかって起こせるインパクトもあります。これらの多種多様なインパクトを起こす機会に手を伸ばせば得られるという環境であれば、コンサルティングファームも一つの選択肢なのではないでしょうか。パートナーの私自身が、PwCをつかって世の中を変えられると信じています。トップ自身がこんな考えを持っています。是非、PwCに興味のある皆さんと一緒に、インパクトの起こせる仕事をしていきたいと思っています。
入江
TMTチームで社員に夢を語ってもらう機会をつくられたという話を聞きました。
安井
パートナーが手分けして200人以上いるメンバー全員の夢を聞いたのですが、そこで気づきがあったのは、仕事を活用してもらえば、あるいはこちらが何らかのきっかけを与えれば実現できるものが多いということです。それが仮に「子供の教育を変えたい」とかであれば、今まさにそういう案件があるからそこに手を挙げてみれば?という話ができます。社員の夢を聞くことはとても良いと思うし、経営の観点からも合理的だと思います。
山本
コンサルの方はなかなかご自身の夢を語らない方が多いように思いますが、それを聞ける機会があるのは良いですね。
安井
30代中盤以降くらいの方などは特にそうですが、とにかく遮二無二働いてきて、人生でやりたいことが特に見つかっていない人も多い。ビジョンとか夢とか青臭い部分の解像度を上げていくことで何か見つかることもあるかもしれません。実は、夢を聞いた後にあるメンバーから「やはり自分がやりたいことは別のセクターにあるので、異動させて欲しい」と言われたこともありました(笑)。こういうこともあって良いと思いますし、止める理由は無いですね。
入江
組織のタテ割りが強いファームも多い中、異動ができるのも貴社の良いところですよね。
安井
良い意味で組織の縛りが無いですね。クライアントのニーズにお応えするためには自ずと複数のセクターが関わってきますし、解かなければいけないエコシステムが上段のレイヤーに移っているので。そうするとタテ割り組織が一番の壁であり、リスクになる。当社ではセクター間の情報共有も密に行われていますし、社員の異動も発生しています。経営者がそれにより世の中の役に立てて売上につながれば良いと信じているのが大きいですね。

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多種多様なサービスと専門家のコラボレーションがあるからこそ、生まれる強さがある。世の中にインパクトを出したい人にこそ、PwCで 共に働き、世の中を一緒に変えていってもらいたい。 PwCコンサルティング合同会社 パートナー 安井正樹 多種多様なサービスと専門家のコラボレーションがあるからこそ、生まれる強さがある。世の中にインパクトを出したい人にこそ、PwCで 共に働き、世の中を一緒に変えていってもらいたい。 PwCコンサルティング合同会社 パートナー 安井正樹

目指しているのは、売上トップではない。クライアントに役立てるコンサルでNo.1になること。

入江
安井さんが現在、課題に思っておられることはありますか?
安井
先ほどお伝えした3Cが課題感の裏返しと言えます。クライアントが求めるものは変化しており、BPRやコスト削減だけをすれば良かった時期もあったかもしれませんが、 今はクライアントが生き残れる術を考えないといけない。Co-Creationという文脈で考えていくにも、タレントを集める必要があるので簡単ではありません。クライアントはもっと新規ビジネス、ソリューションを求めているのに、我々がその期待に応えられないというのは課題だと思います。Collaborationもまさにそうで、クライアントが何かやりたいという時に、ハードウェアばかり売っていた人がいきなりソリューションを売れるはずがない。これはクライアントと一緒に行う必要があり、それには相応の覚悟が必要です。我々は、クライアントの営業をハンズオンで支援することもあります。 過去にクライアントから「いいことを言うけど、リスクを取らないよね」と耳の痛いことを言われたことがあり、PwCに来てから案件の質によっては、我々もリスクをとるようなプロジェクトもやってきました。例えば、「成功しなければお代はいただきません」という、口だけでなくリスクも取るやり方ですね。これが私の持っている危機意識です。もう1つは、未来永劫現在のビジネスが有効なわけではないということです。仮にクライアントがAIを活用して商品の棚割りの効果的なパターン等を分析させるようになったら、我々コンサルがあれこれ手法を駆使してやるより良いのは明白で、こうなると特定の仕事が失われる可能性がある。ディスラプターの危機感を常に持っていることが重要かと思います。
永田
安井さんのチームに入られる方に提供できるものとしては何があるでしょうか?
安井
まず、コンサルタントとしての問題特定能力や解決スキル、論理的に話すスキルといったベーススキルはOJTや指導で提供できます。2つ目は、特定領域の専門知識をつけることができると思います。3つ目は、これらの掛け算と言えるかもしれませんが、適応力です。この3つは世の中で長く生き残っていくための必須スキルなのではないかと思います。シニアマネージャー以上の人達とはよくこういう話をしているので、彼らはかなり考えているはずです。
山本
「組織がタテ割りではない」「戦略から実行までやる」というのは他ファームでもよく聞く内容ではあるのですが、貴社ならではの強みがもしあればぜひ教えてください。
安井
会社の伸び率を見ていただければ明らかかと思います。当社は業界のベンチマークにされていて、業界屈指の伸びと言えるのではないでしょうか。あとは、パートナーと直接話して実際どうなのかをご自身で感じていただくのみかな、と。当社は、多様なスキルを持っているメンバーが協力しやすい環境にありますので、部門をまたいだ調整はやりやすいかなと思います。また、採用時にこういう案件にアサインして欲しいという希望についても耳を傾け、ご本人の志向や強みを考慮したハートフルなアサインもしています。
山本
コンサルは帰属意識が非常に低い業界だと思いますが、どのようにすれば誇りを持つことができるのでしょうか?
安井
まず、仕事が楽しいと思えるために、その人の能力よりもストレッチした仕事をしていただきます。より裁量を持たせる等、チャレンジングで面白い仕事に取り組むのはとても重要だと思いますね。もう1つは、我々のフィロソフィーや考え方を浸透させることも大事です。当社のパーパスは全社員が諳んじることができるのではないかと思います。また、人材育成の例で言うと日本ではサイバーセキュリティの人材が圧倒的に少ないので、高校生に興味を持ってもらうような活動を当社のトップタレントがプロボノでやっています。これは、まさに一貫したビジョンと活動そのものであり、社員からも誇りに思ってもらえるのではないかと。あとは、やっていることが多岐にわたるので、そこから醸し出されるブランドの強さがあり、素晴らしい多様なサービスやタレントがいてリソースフルなところですね。私はPwCのロゴマークも好きで、誇りを持っています。我々は売上トップを目指しておらず、クライアントに一番お役に立てるコンサルティングでNo.1になることを目指しています。そのために、やることとやらないことを明確にしているのも「PwCらしさ」と言えるのではないかと思います。

構成:神田 昭子
撮影:櫻井 健司

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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