金融アクセスを通じて、世界を変える。 公明正大に、自らが思い描く未来を創り出したい。 そんな志ある人材が、五常・アンド・カンパニーに集っている。五常・アンド・カンパニー株式会社

Vol.47

金融アクセスを通じて、世界を変える。 公明正大に、自らが思い描く未来を創り出したい。 そんな志ある人材が、五常・アンド・カンパニーに集っている。

五常・アンド・カンパニー株式会社

取締役COO宇田 武文氏

カントリーレップ(カンボジア)磯崎 智大氏

公開日:2019.01.23

インタビュアー 入江

「全ての人に金融アクセスを」という理念を掲げ、2014年7月に創業した五常・アンド・カンパニー。現在、カンボジア・スリランカ・ミャンマー・インドの4カ国でマイクロファイナンス事業を営むグループ会社を通じて30万人以上の主に女性の個人事業主に金融サービスを提供している。 2030年までに民間版の世界銀行となり、世界50ヶ国で1億人以上の顧客に金融サービスを提供し、金融アクセスを人類にとって当たり前のものにすることが同社のミッション。そこに参画した経営コンサルティング経験者の二人に話をうかがった。

Message

金融アクセスを通じて世界中の人々の生活をより良くする。チャレンジする意義は大いにある。

入江
まずはお二方のこれまでのご経歴を教えていただけますか。
宇田
私は大学卒業後、新卒でITベンダーに入社し、ITを使った製造業の製品開発コンサルティングに10年ほど携わりました。常に最先端の技術に関わる領域で、同僚はとてもワクワクしながら仕事をしていましたが、私自身は文系出身のためとても苦労していました。とはいえ、コンサルティングという仕事の内容やスタイルは自分に向いていると思っていたため、A.T.カーニーに転職しました。
入江
A.T.カーニーを転職先に選ばれたのは、どのようなお考えからですか。
宇田
次のキャリアとしては、お客様の顔が見えるBtoCのビジネスに関わりたかったのですが、前職での製造業のコンサル経験ではそうした求人と接点がなく、コンサルティングファームなら機会があり、かつ、多くの学びを得られそうということで選びました。すでに30歳を過ぎていて、当初は外資系経営コンサルの流儀を身につけるのに苦労しましたが、実務を通して論理的な思考を学ぶことができ、判断力も鍛えられました。A.T.カーニーには4年近く在籍し、さまざまな案件を担当しましたが、やっているうちに、自分の興味が、一緒に仕事をしているメンバー(クライアント及びコンサルタント)がどうすれば仕事を楽しみつつ生産性を高くできるかということに向いてきました。それを学びたいと思って退職し、その後、心理学とコーチングを学んだ後、フリーでコーチや研修の仕事を2年ほど手がけました。
入江
独立されていた期間もあったのですね。
宇田
ええ。人に影響を与えるコーチングは面白かったのですが、1対1でやっていたこともあり、レバレッジが効かないなと思ってました。そこで、このコーチングを経営者に対して行えば組織全体に影響を及ぼせるのではないかと考えて、再度日系のコンサルティング会社に入社しました。最初に担当したプロジェクトがスシローで、結果的には転籍して執行役員を務めました。実は、当社の代表の慎もファンド側の担当としてスシローを担当しており、その時から面識はあったんですね。7年ほどスシローの経営に携わり、そろそろ新しいことに挑戦したいと思い、再びフリーのコンサルタントに戻りました。しばらくして、五常を立ち上げていた慎から「COOを探している」と声をかけてもらい、フルタイムでこちらに参画することにしました。
入江
マイクロファイナンスに興味をお持ちだったのでしょうか。
宇田
当時の私は金融にはあまり興味がなく、できればモノやサービスを扱いたいと考えていました。でも慎と出会い、まだ五常で仕事をすることが全然決まってなかった時期に1週間だけミャンマーのグループ会社の仕事を手伝う機会がありました。そこでマイクロファイナンスの現場にリアルに関わった際に、「お金」が経済の血液として循環し、その地域で重要な役割を果たしていることを肌で感じることができました。小口の融資を受けた主婦がミシンを買って洋服を作り、それを売って得たお金が子供の教育費となり、子供が大学に進学することで高度な職を得て、生まれ持った宿命を乗り越えていく。意義がきわめて明確で、このビジネスなら取り組む価値が大いにあると思ったのです。
入江
磯崎さんはどのようなご経歴ですか。
磯崎
私は教育学部出身で社会科の教員を志していたのですが、社会経験を積みたいと大学卒業間際に休学し、シンガポールのベンチャーキャピタルに契約社員として入社したんですね。そこでいきなり出資先のヘルスケア企業に出向することになり、新規のサービスを起ち上げるための責任者としてベトナム・マレーシアを駆けずり回ることに。でも、ビジネスを担うにはスキルや経験が絶対的に不足していた。思い通りに進まず本当に悔しい思いをして、契約期間を終えた後、まずグローバルに通用するビジネススキルを高いレベルで身に着けたいと思うようになり、マッキンゼーに入社しました。
入江
マッキンゼーから五常・アンド・カンパニーに移られたのは、どのような経緯からですか。
磯崎
マッキンゼーには2年半ほど在籍し、いろいろな業界・機能の案件に携わって貴重なキャリアを得ましたが、私は別にコンサルタントを究めたいわけではなく、どこかのタイミングでマッキンゼーを離れることは当初から意識していました。私が求めていたのは、自分と価値観が合うチームで、何でも本音でぶつけあって仕事ができること。いわゆる「生活産業」と呼ばれる人々の生活に直接関わる事業に関与すること。成長市場を舞台に、一機能のアドバイザリーだけではなく総合的に経営に取り組める場。そのすべてを満たしていたのがこの五常・アンド・カンパニーでした。感情的にも、マニフェストに強く共感し、代表の慎と会った時も「この人と事業が好きだ」と直感。その場でこちらに入社することを決意しました。その後すぐにカンボジアに飛んで現地を視察し、チームや顧客に実際に会い、より良い生活・仕事をしたいというまっすぐさを感じ、自分もここで時間を共にしたいという強い「腹落ち」感を持ちました。

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アジアのマイクロファイナンス企業を経営支援。現地で降りかかる困難を楽しめるか。

入江
お二人は海外の投資先のマイクロファイナンス企業の経営支援に携わっているとのことですが、具体的にどのような役割を担っていらっしゃるのでしょうか。
宇田
私はCOOとして参画し、いま投資先5社のマネジメントにあたっています。なかでも深く関わっているのはミャンマーとスリランカの企業で、オンサイトやリモートで同時に複数のプロジェクトを動かしています。こちらとしては、現地で自らビジネスを推進できるように育ってほしいという思いがあり、フレームワークを考えて現地で実行することに力を注いでいます。コンサルタント時代には関与できなかったところまでリーチしており、以前とは違う醍醐味を覚えています。
磯崎
私はいまカンボジアのマイクロファイナンス企業に常駐し、現地でグループ企業の経営陣と共に、課題解決・経営推進にあたっています。
入江
いまの仕事の中でコンサルタントの経験が活きていることはありますか。
宇田
今後、投資先企業を成長させていくためには、その国に応じたマーケティングや人事、リスク管理などの多岐に渡る領域の課題に対応していかなければならない。それを担う上で、常に未知のテーマに接し、その度に膨大な知識をインプットして挑戦していくというコンサルタントの経験は大いに活きていると思います。
磯崎
ハードスキルとソフトスキルに大別すると、コンサルタントで得た機能毎の重要知識やスキル、ロジカルシンキング、資料作成、種々の分析などのハードスキルは問答無用に役立っています。また、ソフトスキルについては、経営陣とのコミュニケーションやプロジェクトマネジメントの経験が活きていますね。たとえば、どのタイミングで誰の心をくすぐれば、あるいは檄を飛ばせば組織が動くのか、どのタイミングで何のカードを切るのか。上場企業の幹部とのやり取りやプロジェクトを通じて、勘所を見極める力は一定養われたように思いますし、実際グループ企業の経営支援でも通用していると感じます。
入江
海外の企業を変えていくというのは、日本企業を相手にするのとはまた次元の違う難しさがあるようにお見受けします。
宇田
海外の企業は基本的にボトムアップが成立しないんですね。トップダウンで物事が進んでいく。幸いにも、いま我々が投資しているマイクロファイナンス企業のトップはみなパワフルで能力も高い。彼らがこっちの方向を目指したいと思えば、会社全体が動く。だからその方向性を合意することが何よりも重要。やるべきことが明確になれば、それを現場に展開していくのは、我々がコンサルタントで得たスキルをもって十分にサポートできる。先日もミャンマーの投資先企業のトップから「会社が成長してきたので人事評価のシステムを入れたい」というリクエストが寄せられ、こちらから具体的な施策を提案したところ喜んで実行に移してくれて、いま会社を挙げてプロジェクトが進められています。
入江
磯崎さんは、現地で経営支援にあたる上で何かご苦労されていることはありますか?
磯崎
組織を動かしていく上では、こちらの意思を強要するのではなく、現地のカルチャーやコンテクストを尊重することが大切。ですから的確なコミュニケーションが求められるのですが、互いに第二言語である英語、または現地の母語のクメール語で図っていかなければならず、最初にぶつかったのはやはり言葉の壁ですね。二つ目は、我々日本人とは当然バックグラウンドが異なるので、言葉の裏にある思考ロジックを理解するのにも時間がかかります。例えば、カンボジアは長らく内戦が続いたこともあって、自分の国を良くしたい、自分の子供、孫の世代にはより良い生活をしてほしいという思いが日本のレベルとは違うんですね。例えば成長戦略、会社のあるべき姿、あるいは人事戦略などの議論をする際にも、こういった価値観に基づく主張に触れることも多くあり、正しく理解しないと齟齬が起こる。焼野原から立ち上がった人に対して「グローバルベストプラクティス」を闇雲に押し付けることは無意味です。一方で企業経営は正しく価値創造に向けて行うべき。外様の外国人とならずにそれらをきちんと理解した上でどう進めていくかが、いまの私の大きなテーマです。だからこそ、Excelを叩いたりレポートを読む/書くだけでなく、現地の屋台に一緒に飲みに行く、一緒にバイクに乗る、キャンプに行く。彼らの学んできた教科書や神話を読んで話す。こういった積み重ねを通じて社会や人をより良く知り、それでも違うと思うことは徹底的に指摘して議論する。こうして一つ一つ納得できる意思決定を追求したいと思っています。
宇田
そうした状況を面白いと感じていただけるような方に、ぜひ参画していただきたいですね。
入江
五常・アンド・カンパニーの創業者であり代表を務める慎さんは、お二人から見てどのような方ですか。
宇田
ビジョナリーで、かつとてもピュアですね。自分を常に客観視し、できないことはできないとはっきりと言える人なので、経営のパートナーである私も一緒に仕事をしやすいです。それと慎は継続力が抜群に凄い。マイクロファイナンス事業はいま各国で繰り広げられ、それぞれ成果も上がっていますが、国をまたいでスケールメリットを出そうとすると、政治や法律の制約があって、現状では実現するのが非常に困難なんです。でも、それを何とか乗り越えようと地道に着実に努力している。慎はウルトラマラソンが趣味で、プライベートでトレーニングを重ねて大会にも出場しているのですが、まさに彼の生きざまと重なるところがありますね。
磯崎
普段は物静かで柔和な印象なのですが、自分が描いたビジョンを達成しようという内に秘めたエネルギーはとてつもない。そして、ビジョン実現のための具体的な実行策がきわめてロジカルで、非常によく整理されている。そして淡々と忠実に実行していく徹底的な行動力。「背中で語る」リーダーと共に仕事をしていることを誇らしく思っています。

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これほど自らの仕事の成果がリアルに実感できる仕事は、きっと他にはない。

入江
お二人は、五常・アンド・カンパニーでのキャリアにどんな魅力をお感じですか?
宇田
非常にわかりやすいんです。自分の仕事が、世界の多くの人々に喜んでいただける。何の迷いもなく公明正大にミッションに挑むことができ、それがきちんとビジネスとして成立する。こうした環境が想像以上に心地いいですね。企業の中にいると、「お客様のため」という理念を掲げながらも、実際は、自分たちの利益のために行動せざるを得ない状況に直面することもあると思うのですが、ここではそこに労力を費やす必要がまったくない。ある意味、とても楽なんです。また「お金」をニュートラルに捉えられるのもいいですね。我々が発するメッセージは、「お金というリソースを使って、みなさんの生活を良くしてください」というプリミティブなもの。余計な価値観を挟むことなくビジネスに臨めるのも気に入っています。
磯崎
いま宇田が話した通り、自分の仕事の成果がリアルに実感できるんですね。設計した事業計画に沿ってビジネスが実行され、マイクロファイナンスを通して現地の人々の生活が変わっていくのを目の当たりにできる。グループ企業のスタッフも、知見を提供することで確実に変化、成長していく様子が感じられる。社会も人も成長の真っ只中にあり、自分がそれに関与していると感じられるのはとても嬉しいことです。また、少し引いて見てみると金融はさまざまな産業の土台となるので、どのような顧客にどのようなサービスを提供すれば社会の発展に繋がるのか、それに向けて自分たちはどうしたいのか、どうであってほしいのか常に判断軸を問われる。そうした経験も自らを鍛えているように思います。
入江
お話をうかがっていると、コンサルタント出身者にとって御社は本当に大きな成長機会があるようですね。では、御社で活躍できるのはどのようなタイプの人材だとお考えですか。
宇田
“スキル”はもちろんのこと、それに加えて“ウィル(Will)”を持っている人ですね。社会に対してどう貢献したいのか。そのためにどう自分を表現したいのか。その思いが強い人にとっては、当社では世界をより良くしていきたいという思いが実現されていくことが多く、きっと五常であれば充実したキャリアが送れるかと思います。
磯崎
ひとつ付け加えるならサバイバル能力の高い方。海外の企業で働くと、予想外のことが起きるのが日常茶飯事。そうした事態を楽しみながら自分で何とかできる人がいいですね。
入江
面接時に、候補者の方々のどんなところをご覧になられているのでしょうか。
宇田
自分で積極的に課題を見つけ、自ら解決しようとする姿勢がとても大事だと思っています。ここでは、1年後あるいは数年後、どういった会社にしたいか、そこから逆算して、1ヶ月後、そして今日は何をすべきなのかを自ら考え、課題設定して挑んでいく。難易度は非常に高いですが、そういった難しいことに挑戦して成し遂げられるかどうかは、ある程度再現性があると思っています。そのため、面接時には「自分の中に誇れるトラックレコードがあるかどうか」をおうかがいしています。最近入社した方も、すでに何かしら社会的にインパクトのある実績を残された人ばかりで、さらに高度なテーマに挑戦したいと当社を選んでくださった。そんな志向をお持ちの方々とお会いできたらうれしいですね。
入江
では最後に、コンサルタント出身の候補者の方々へメッセージをお願いします。
宇田
コンサルタントを経験されている方のケイパビリティは高いと実感していますし、それをもとにぜひここでマネジメントに携わっていただきたいですね。これほど社会に対する成果が明確なビジネスはないと思いますし、きっとみなさんの成長にもつながるはずです。
磯崎
ご自身の欲、願い、意志に忠実であってほしいと思います。スキルや知識は前提として大事ですが、さらに重要なのはこういった主観的な要素。それがマッチするとお考えならば、ぜひメンバーに加わってほしいと思います。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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