コンサルタント出身者にとって、日産自動車ほど力の発揮しがいのあるグローバル企業はないと思う。

コンサルタント出身者にとって、日産自動車ほど力の発揮しがいのあるグローバル企業はないと思う。

Vol.37

コンサルタント出身者にとって、日産自動車ほど力の発揮しがいのあるグローバル企業はないと思う。

日産自動車株式会社

経営戦略本部 経営戦略室 主担首藤繭子氏

組織開発部羽二生紘樹氏

果敢な経営でグローバルに事業を展開する日産自動車では、コンサルタント出身者も多数活躍している。外資系コンサルティングファームから日産自動車に転身したお二人に、ここで得られるキャリアや、入社してあらためて気づいた同社の魅力などについて話をうかがった。

日産自動車は日本の大企業では珍しく、コンサルタントをインハウスで抱えている。

永田
日産自動車にご入社されるまでの経歴を教えていただけますか。
首藤
私は大学卒業後に外資系の投資銀行に入社し、そちらで株式のアナリストを4年間務めました。そして、そちらを離れて2年間、アメリカのビジネススクールに通ってMBAを取得し、その後、米系の戦略コンサルティングファームに3年在籍した後、日産自動車に入社しました。
羽二生
私は日産自動車に転職するまで、新卒で入社した外資系の大手コンサルティングファームに約7年間勤務していました。そちらでは主に業務改善、ITシステム構築、コスト削減などの案件に数々関わり、後半はプロジェクトのリードも務めました。
永田
コンサルタントとしてキャリアを積んだお二方が、日産自動車に転職されたのはどのような経緯なのでしょうか。
首藤
私はもともと、将来的にはグローバルな事業会社でビジネスを担える人材になりたいというビジョンを持っていました。そのためにまず、企業に関わる資金の動きについて理解したいと投資銀行に入社したのですが、株式アナリストというのは外部に公表された数字を基に企業を分析する仕事で、実際に企業の中でどのように意思決定が行われているのか、理解するのは難しい立場でした。そこで経営についてもっと勉強したいと、米国に留学してMBAを取得。そのまま事業会社に進む選択肢もありましたが、その前にビジネススクールで得た知見をもとに、いろんな業種のいろんな経営課題に挑戦してみたいという思いが湧き、米国のコンサルティングファームに入社したのです。さまざまなテーマの戦略コンサルティングを経験し、そろそろ事業会社に移ろうかと考えていたところ、日産自動車にポジションがあるとのことでこちらに転職することを決意しました。
永田
事業会社への移籍をお考えになられた時、おそらく首藤さんのなかで候補となる企業はいくつかあったと思います。その中で日産自動車を選ばれたのはどうしてですか。
首藤
グローバルな外資系企業の日本法人も検討しましたが、やはり日本法人が担うのはオペレーションが中心。グローバルな環境でどう勝ち抜いていくのか、その戦略そのものの立案に関われる機会はまず得られない。ですから、グローバル展開している日本の大手企業を希望していたのですが、自分のような経歴を持つ人間を受け入れてくれる、懐の深い会社があるとは思えませんでした。しかし日産には、幸運にも私のキャリアを活かせるポジションがあった。個人的に一般消費者を相手にするBtoCビジネスに興味がありましたし、さらに自動車業界は非常に競争が激しいので、そこに関わることで新たに学べることも多いのではないかと思ったのです。
永田
羽二生さんは、どのようなお考えで日産自動車に転職されたのですか。
羽二生
私が新卒でコンサルティングファームに入社したのも、実は首藤さんと似たような考えで、将来は経営に携わりたいというビジョンがあり、まずは厳しい環境で自分のキャリアを磨きたいという思いから。しかし、コンサルタントはクライアントに対してアドバイザーとして関わり、特定領域のサポートをするのが役割。実行までの責任は基本的には持たない、あくまで間接的な立場であることに物足りなさを感じ、直接的な立場で会社の将来を長期的に考えた上での企画立案、推進を実施したいと考えました。また、前職は外資系だったものの、クライアントは日本企業、コミュニケーションもほぼ日本語で、グローバルなキャリアを積むには物足りなかった。そこでもっとグローバルな環境に身を置きたいと、次のステージを探していたところ、巡りあったのが日産自動車でした。私は父親が自動車関連業界に携わっていた関係で、かねてから自動車業界には興味がありました。さらに日産は国内大手企業では珍しく、コンサルタントをインハウスで抱えていると知り、ここなら私の今までのキャリアが活かせるのではないかと入社を決めました。

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コンサルタント出身者が馴染みやすいカルチャー。希望のキャリアを支援してくれる。

永田
日産自動車に入社後、お二人はどのような仕事を経験されてこられたのですか。
首藤
私は日産に入社してもう6年経ちますが、最初に所属したのは「組織開発部」です。ここは会社全体の経営課題に取り組む部署で、開発や生産、営業などの各部門からローテーションで派遣された社員と元コンサルタント出身の社員が一緒に、テーマごとにプロジェクトを組んで課題解決にあたっていました。ですから私のようなコンサルタント出身者も馴染みやすかったですね。そして2年ほど組織開発部に在籍した後、日産が海外で展開しているプレミアムブランド「インフィニティ」を統括する本社を香港で立ち上げることになり、マネジメントできる人間が足りないということで、私がアサインされて香港に赴任。本社に必要な機能を考えて組織を作り、オペレーション体制の構築などに取り組み、その後は現地でセールスやマーケティングにも関わってみたいと、アフターセールス部門のマーケティングの立ち上げも力をふるいました。計3年ほど香港に駐在して帰国し、現在は経営戦略室で中期経営計画の立案策定を担っています。
羽二生
私も入社後は「組織開発部」に配属され、以前の首藤さんと同じようにCEOや役員オーダーの全社的な案件に関わっています。戦略策定、組織設計、あるいは全社稟議規定の見直しをするプロジェクトなどに関わり、まだ日産に入社して1年半ですが本当にいいポジションで経験を重ねていると感じています。この組織開発部では、年間で30ほどのプロジェクトをそれぞれ2~3人体制で担い、複数の案件を並行して進めていくスタイル。そうした働き方もコンサルティングファームと似ているので、力を発揮しやすい面もありますね。
首藤
日産の組織開発部は、コンサルティングファームのように「プロジェクトトラッキングシート」があります。ですから全体の動向が把握できて、次はどのプロジェクトに関わりたいという希望も出せます。また、日産は外国人の役員が多く、彼らはコンサルタントを使い慣れているので、それもコンサル出身者が活躍しやすい理由のひとつだ思います。
永田
首藤さんは組織開発部から香港に赴任して、しばらく駐在されていたとのことですが、それもご自身の意向だったのでしょうか。
首藤
ええ。組織開発部に配属になった当初から、上司に「将来どのような方向に進みたいのか」と常に問われ続けてきました。「やりたいことが明確でなければ、こちらとしてもサポートできない。求めるキャリアがあるのなら、実現できるようにできるだけ協力する」と。そこで、私としてはビジネスディベロップメントに興味があると訴えたら、香港で新拠点を立ち上げる機会を与えてもらいました。日産には、個人の意欲を尊重してキャリアを支援してくれる、そんな風土があると感じています。
永田
コンサルタントの経験が活きているとお感じになられるのは、どんな点ですか。
羽二生
業務に関する知識のカバレッジが広いのは強みになっていると思います。前職ではERPをはじめとしてシステム案件を数々手がけましたが、そこで企画、営業支援、購買、人事、総務、経理など企業に必要な機能を一通り理解することができました。現職では社内の様々な部門と関わってプロジェクトを進めていかなければならず、現場の方々と何とか円滑にコミュニケーションできるのは、コンサルタント時代に得た知見のおかげです。また、今のポジションは役員にプレゼンする機会も多いのですが、そこでは以前に培ったドキュメンテーションやプレゼンテーションのスキルが活きていますし、プロジェクトが煮詰まった時、フレームワークや仮説思考を駆使した課題の切り分けなど、解決の糸口を探す術を身につけているので、それも今の部署では重宝されていると思います。

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これから大きく変革していく自動車業界を、自らの手でリードしていきたい。

永田
コンサルティングファームから転身されて、今日産自動車の魅力をどのようにお感じになられていますか。
首藤
やはり日産は大変オープンな会社ですね。実にさまざまな経歴を持つ人材が集い、国籍も多種多様。以前、私が立ち上げに関わった香港の拠点、従業員数100名ほどなのに20を超える国籍の社員が在籍していて、まさに国際機関並みでした(笑)。日本に本社を置く企業では珍しいと思いますし、こうした環境のなかでお互いを尊重しながら仕事を進めていくのはとても刺激的ですね。
羽二生
日本の本社内にも外国人の社員が多く、最初はとても驚きました。社内のドキュメントやメールは英語で書いたほうがスムーズに事が運びますしね。でも一方で、多様な人材が集っているので、それぞれのバックグラウンド、意見を取り入れながら最適な課題解決を図っていかなければならず、アウトプットを出すのに時間がかかることもある。コンサルタントはクライアントの役員を説得できればOKですが、ここでは社内のさまざまな関係者のコンセンサスを得ながらプロジェクトを進めていかなければならず、ミーティング、調整工数の多さに当初はとまどいもありました。
首藤
それは私も感じましたね。多様な意見を取り入れたほうがもちろんアウトプットの質が高くなるのですが、社内で合意を形成して落としどころを見出すのは、私がこれまであまり経験してこなかったプロセス。正論が必ずしも通用しないこともよくありますし、人を動かすことの難しさをこちらに入社してからあらためて感じ、とても勉強になっています。
羽二生
でも、そうしたプロセスを経ることで、結果として本当に実行性の高いアウトプットができると思います。実際にインプリメンテーションする段になると、まさにそれを実感します。あと、前職で関われたのはクライアントの役員が管掌している領域に限られていましたが、ここでのスコープは経営全域に及び、経営陣すべてを相手にしながら将来を見据えた戦略を立てることになる。今、自分が置かれている境遇をコンサルタントの友人に話すと、みんな興味を示しますね。
首藤
そう。コンサルティングファームとの大きな違いは、自分のアウトプットがきちんと実行され、組織や事業が発展していくのを目の当たりにできること。コンサルタント時代は、懸命に戦略を考えてプレゼンしても、果たしてそれが本当にクライアントに貢献しているのか見えないことも多く、そこに不満を覚えていました。ここでは、自分がオーナーシップを持ってプロジェクトを動かし、成果を実感できる。中途入社者でも成果を上げればきちんと登用してもらえるので、常に高いモチベーションで仕事に臨めています。
永田
お二方は、日産自動車で今後どんなキャリアビジョンを描いていらっしゃいますか。
首藤
自動車業界は今後10年で大きく変革していきます。IT化されたクルマの周辺に新しいビジネスが続々と生まれていく。先日、日産が初めて出展したラスベガスのCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に私も赴いたのですが、そこはすでに自動車ショーの様相を呈していました。日産は日本の大企業にしてはきわめて経営が柔軟であり、プロジェクトベースでもいろんな会社と連携しながら、その変化に対応しようとしています。日産がグローバルで築き上げている「クルマ」という巨大なプラットフォームを使って、ぜひ自動車業界に大きなインパクトを与えるようなビジネスをこの手で創り上げてみたいですね。
羽二生
やはり自動車は日本の基幹産業であり、個人的にも思い入れがあります。日産でのビジネスを通してその発展に貢献し、日本全体を活性化する力になれれば、私にとってこれほど有意義なキャリアはありません。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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