永田 憲章
面談において、転職先のご希望やキャリアビジョンをお伺いさせていただくと「何をしていきたいか分からない」とおっしゃる方がいます。特に現役コンサルタントの方に多いように感じます。
私のことを振り返ってみますと、「3年で10年分の成長ができる」という理由でコンサルティングファームへの入社を決意しましたが、その先のキャリアビジョンを描いていた訳ではなく、様々なプロジェクトに関わる中でやりたいことが見つかるのではと考えていました。
結果的には、関わったプロジェクトと直接のつながりはありませんでしたが、社内活動を通じて気付きを得て、キャリアコンサルタントという現在の仕事に巡り合うことができ、自分自身とても幸運であると感じています。
このブログをご覧のコンサルタントの皆様の中には
●深夜、休日の勤務が続き、他の選択肢を見る機会がない
●特定のプロジェクトにどっぷりアサインされ、様々なプロジェクトに関わることができない
などの理由により、やりたいことが見つからないという方もいらっしゃるのではないかと思います。その場合にお勧めさせていただきたいことが2つあります。
1つ目は自分自身を見つめる時間を設けてみてください。
コンサルタントの仕事は、短い期限が設定される仕事が次々と到来し、休日は遊びに、家族サービスに、と時間がないと思いますがそうこうしているうちに1年、2年は過ぎていきます。
無理やりにでも自分自身を見つめる時間を作り、何に遣り甲斐を感じるのか?何に興味があるのか?何にワクワクするのか?と自問自答なさってください。少しでも心が躍る瞬間があればそれを深めていくことが重要です。
2つ目は、興味のある分野に関わっている方にお会いする、気になるポジションがあれば応募するなど、実際に動いてみることです。
新しい会社へ転職をされる方に決断の理由をお聞きしてみると
●実際に選考を進めていく中で、自分が本当にやりたいことが分かった
●面接でお会いした方に惚れ、この方と一緒に働きたいと強く感じた
とおっしゃる方がしばしばいらっしゃり、これらは実際に動いてみなければ分からないことです。考えることと、体感することは、圧倒的に異なるように思います。
やりたいことが見つからない場合には、面談にお越しいただくことも1つです。早期の転職でなくても構いませんので、お気軽にご連絡ください。人から問われることで気付くこともありますし、幅広い情報をお伝えさせていただくなど、やりたいことを見つけるご支援ができればと考えています。
(2015年8月31日)