コンサルタント転職のこぼれ話
面接に向けてのアドバイス(当日編)

キャリアコンサルタント 永田 憲章

面接に向けてのアドバイス(当日編)

前回のブログ(https://kc-consul.com/blog/83.html)に、面接の準備をする上でのポイントを記載しました。
今回は面接当日のアドバイスをお伝えします。
 
【上手く見せようとしない】
キャリアコンサルタントの入江が、以前、以下のブログを書いています。
 
面接で弱みは正直に伝える方が良い
https://kc-consul.com/blog/70.html
 
転職は、入社することがゴールではなく、入社後に活躍することが重要ですので、その意味合いでも意識いただきたい内容です。
 
また、面接官の立場からすると、弱みや苦手なことをお聞きしたとしても、応募ポジションに求められる要素でなければ気になりませんし、仮に求められる要素であっても、「そのギャップをどのようにキャッチアップしていくのか」とお聞きし、納得できる回答であれば問題はありません。
 
同様に、転職動機や志望理由などについても、ご自身の気持ちをありのままに伝えることが大切です。
 
上手く見せようとして、思ってもいないことを伝えると、借り物の言葉になりますから、面接官には伝わりませんし、失敗したらどうしようと考えたり、事前に考えた言葉を暗記して話すことになり、緊張感が増すことにつながったり、面接官の質問が耳に入ってこないこともあります。
 
 
【気持ちの良い挨拶と笑顔を意識する】
面接の冒頭、気持ちの良い挨拶と笑顔からスタートすると、面接官の心の中がポジティブな感情と期待感で満たされることになります。
 
面接官も多忙ですから、疲れていることもありますし、前の打ち合わせで厳しい指摘を受け、その気持ちを引きずっている可能性もあります。ただ、気持ちの良い挨拶と笑顔によって、面接官の気持ちが切り替わり、面接に集中できるという効能があると感じます。
 
また、面接官があまり笑わない方だったとしても、相手の表情や雰囲気に引っ張られることなく、常に笑顔で居続けることが重要です。そうしているうちに、面接官が笑顔につられ、表情が柔らかくなり、笑うようになって、それを見た自分も更に笑顔になるという好循環が生まれます。
 
 
【面接官の質問に、的確・簡潔・分かりやすく回答する】
例えば、面接官が、「そもそも、何故、転職を考えているのですか?」と転職動機を質問している時に「貴社を志望したのはYYだからです」と応募企業・ポジションに対する志望理由を回答される場合があります。
 
面接官としては「自分が聞きたいのは転職動機・・・」と思いつつ、「そうではなくて、何故、転職を考えているのですか?」と回答を遮って聞き直すのも気まずいので、「YYに興味を持ったのは何故ですか?」と質問し、話が展開していくものの、面接官が聞きたいことではないため、目の前の方の話が全く入ってこない状況に陥ります。
 
すると、本来であれば面接官に響く内容なのに、面接官の記憶に残らず、最終的には「よく分からない」のでお見送りになってしまう可能性があります。
 
このような状況を避けるためには、「面接官が何を確認しようと思っているのか」に意識を向けて、とにかく質問に集中することが重要です。
 
冒頭、経歴説明を求められる場合も、
「高校卒業から現在に至るまで、大きな転機に何を考えてきたのかと、それぞれ何をしてきたのか、簡単にお聞かせいただけますか?」と、「新卒の就職活動から現在に至るまで、2~3分で自己紹介していただけますか?」では、回答する内容は大きく異なります。
 
また、質問に対する回答が冗長になると、面接官の集中力も削がれてしまい、同様に話が頭の中に入ってこない状況に陥りますし、「入社後、経営層にもこのような説明をされる方なのだろうか・・・」などの印象を与えてしまいますから、簡潔に話すことも重要です。
 
更に、前回のブログの冒頭にも記載しましたが、相手に分かりやすい言葉で伝えることも意識なさってください。今いる業界や企業では当たり前の言葉であっても、面接官に伝わらなければ、意味がありません。

(2021年3月8日)
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