コンサルタント転職のこぼれ話
ジェネレーティブAIが台頭するこれからの時代、キャリアをどう築いていくべきか

キャリアコンサルタント 永田 憲章

ジェネレーティブAIが台頭するこれからの時代、キャリアをどう築いていくべきか

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近年、ジェネレーティブAIの進化が加速しています。それは新たな曲作りから記事生成、絵画創造まで、
人間のクリエイティブな領域にまで足を踏み入れています。この波に対峙しながら、我々はどのように自身のキャリアを築いていくべきでしょうか。
 
VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代を生き抜くためには、一貫して言えることは、自身を常に変化可能な状態に保つことの重要性です。ジェネレーティブAIの台頭により、これまで人間が担ってきた役割の一部がAIに置き換えられる可能性が出てきました。だからと言って、人間全体がAIに取って代わられるという訳ではありません。
 
AIは確かに文章を書き、美しいメロディを作り出すことが可能です。しかし、その作品には、人間の体験や感情、視点からくる深い洞察や感性は含まれません。これらの要素は、今もこれからも、人間だけが有する独自の特性と言えるでしょう。
 
したがって、ジェネレーティブAIの世界で自己のキャリアを築くには、AIが補完できない「人間性」を深め、発展させることが求められます。これは、感情や共感力、創造性、道徳感など、人間だけが持つ能力を磨き上げることを指します。
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上記は、ChatGPT-4に私の過去のこぼれ話をいくつか読み込ませ、今回のタイトルをテーマに指定してコラムを書くよう指示した結果、数分で生み出された文章です。
 
ご覧いただいた感想はいかがでしょうか。
 
読み込ませる文章や、指示の仕方を変えることで、より良いコラムを作ることができるはずです。
さらにChatGPTが進化していくと考えると、
ジェネレーティブAIが仕事に与える影響は非常に大きい
と感じます。
 
先日、候補者の方との面談の中で、「ジェネレーティブAIにより、自分の専門性が脅かされるのではないか」というお話になりました。
 
確かに、「米国の司法試験や日本の医師国家試験にも合格するChatGPTは脅威」という考え方もできます。ただ、人類の歴史を振り返ってみれば、これまでも、新たなテクノロジーが人間の仕事を変えてきました。
 
世の中が大きく変わるとき、自身が飛躍できるかどうかの分かれ道は、これまでに得た知見やスキルに固執せず、新しいテクノロジーにワクワクし、チャンスと捉えてアクションをするかどうかだと感じます。
 
例えば、ジェネレーティブAIの出現によりプロンプトエンジニアという新しい職種が生まれています。
自社内でそのような役割を担ってみたり、ChatGPTを活用して業務を効率化したり、
新たな価値を生み出したりすることも可能です。
 
こうしたアクションの積み重ねが、後で振り返ったときに、自身のキャリアになっているでしょう。
キャリアの語源は、車輪の通った跡(轍)と言われています。
 
「新しいテクノロジーを学んでも、使えなかったら無駄になるのでは・・・」と考えてしまうと、アクションが遅くなってしまいます。そうではなく、まずは試してみる、これを使ったら楽ができないかというマインドを大事にして、歳を重ねてもその気持ちを忘れないことが肝要です。
 
子供の頃、新しいオモチャを見つけたときのように、新たなテクノロジーとの出会いを楽しむところから始めてみてください。
 
テクノロジーの活用については、先日、デロイト トーマツ コンサルティング社 アジア太平洋地区先端技術領域リードの森正弥氏への記事もご覧いただけますと幸いです。
 
リンク:『移り変わりが激しい先端技術を使いこなすには?森正弥氏に聞く、日本の現状とテクノロジー活用術

(2023年6月20日)
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