コンサルタント転職のこぼれ話
新型コロナによる転職市場の変化と現在の状況について

キャリアコンサルタント 永田 憲章

新型コロナによる転職市場の変化と現在の状況について

新型コロナの影響を色濃く受けた今年も残すところ僅かになりました。
 
4月7日に東京で緊急事態宣言が発令され、5月25日に解除。その後、一旦は落ち着きを見せるも、第2波・第3波が到来。まだまだ予断を許さない状況です。
 
この影響で、転職市場も大きな変化がありました。
 
本ブログでは、キャリアコンサルタントの入江が2020年5月時点の転職市場の状況をまとめています。
https://kc-consul.com/blog/74.html
 
今回のブログでは、その後の転職市場の変化や、2020年12月時点の状況について記載します。
 
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●求人数は減少傾向にありましたが、その後、採用を抑制していた企業も徐々に募集を再開するなどしており、直近では、新型コロナが拡大する前と同様に、数多くの求人をお預かりしている状況です。
 
新型コロナにより、変化の前倒しが起こったと言われており、企業は、変化に早期に対応するため、外部から変革人材を登用する必要が出てきます。弊社はマネージャー以上のハイクラスの方々の転職・キャリアコンサルティングに強みがあり、変革人材として経験豊富な方を求めるポジションをお任せいただいた結果が求人数に反映していると感じます。
 
今後、コーポレートガバナンス・コードの兼ね合いで、管理職に多様な視点を取り入れる必要性などもあり、ハイクラスなポジションは増加していくことが想定されます。
 
●コンサルティングファームでは、新型コロナによる先行きの不透明さから、一時期案件がストップしましたが、その後、ポストコロナを見据えた案件が増えた結果、採用ニーズも回復傾向にあります。
 
ただし、リモートワーク中心となり、自走できる方を求めたい、あるいは社員教育が難しいなどの理由から、コンサルタント経験者の方を募集するファームが多い状況です。また、採用に慎重なファームもあります。
 
弊社では、大手企業のデジタルトランスフォーメーション案件が急増しています。デジタル組織立ち上げに伴うニーズや、人事制度を見直して既存の枠組みではない形でデジタルに強みを持つ方を採用するなどの企業も出てきています。来年以降もこの傾向は続いていくと想定しています。
 
●以前、本ブログで記載した「プロダクトマネージャー」について、その後も求める企業が増えています。
  https://kc-consul.com/blog/69.html
 
転職市場におけるプロダクトマネージャーに関する認知が向上したことや、デジタルトランスフォーメーションのために新たなプロダクトを作る必要性があるといった背景があります。
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1年前にはこのような状況になることは全く想像できなかった訳ですが、ここまで大きな変化が起きると、新型コロナの収束後も、企業・組織が変革のスピードを緩めることはないと感じます。
 
また、デジタルトランスフォーメーションに関して、コンサルタント出身者を求める事業会社も多く、コンサルタントの活躍の場が益々広がっていくと考えています。
 
年末年始には、急激な変化の中を走り抜けたご自身を労っていただきつつ、今後想定される変化にも想いを巡らせて、新たな目標やチャレンジを定めていただけたらと思います。
 
最新の求人情報を知りたいなどのご要望がありましたら気軽にお問い合わせください。

(2020年12月21日)
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