コンサルタント転職のこぼれ話
デジタルトランスフォーメーションを推進するリーダーが心得るべきこと

キャリアコンサルタント 永田 憲章

デジタルトランスフォーメーションを推進するリーダーが心得るべきこと

先日、弊社主催のセミナー&交流イベントである「クライス汐留アカデミー」が開催されました。
 
今回のテーマは
「DXを推進するリーダーが心得るべきこととは?
   〜デジタルトランスフォーメーションを成功させるのは誰だ〜」
 
パネルゲストに弊社顧問の及川卓也、圓窓代表 澤円氏、BCGデジタルベンチャーズ ジャパンヘッド平井陽一朗氏を、モデレーターにフィラメント代表取締役CEO角勝氏をお迎えし、デジタルトランスフォーメーションに関して様々な議論が繰り広げられる場となりました
 
本ブログをご覧の皆様の中にも、デジタルトランスフォーメーションに携わる方がいらっしゃると思いますし、その需要は益々増えてくることが想定されます
 
今回は「クライス汐留アカデミー」の中で学びになったこと、印象に残っていることなどをお伝えし、今後の参考にしていただきたいと考えています。
 
 
まずはじめに、お時間がありましたら以下の資料をご覧ください。
 
 デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会の報告書
 『DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~』
 
   https://www.meti.go.jp/press/2018/09/20180907010/20180907010.html
 
クライス汐留アカデミーの冒頭、弊社顧問の及川のプレゼンテーションでも取り上げられた経済産業省による報告書です。
 
日本におけるデジタルトランスフォーメーションの現状の課題が取りまとめられており、これから何をしていくべきかを考えるヒントとなります。
 
 
続いて、クライス汐留アカデミーの中での学びや印象に残っていることをお伝えします。
 
●「デジタルトランスフォーメーション」をキーワードにしない
 
デジタルトランスフォーメーションはあくまでも手段であり、それをキーワードにすることで目的化してしまうことの危険性について議論となりました。
 
「働き方改革」も同様で、そのキーワードが飯の種になり、売りたい人たちが出てくるが、働き方改革をすることが目的となってしまい、何のために働き方改革するかが薄れてしまうことがよくある
 
事業会社が外部にデジタルトランスフォーメーションを依頼すると、「デザイン思考」「リーン」「アジャイル開発」の3点セットを提案される。
 
ただ、アジャイル開発をせずにITプロダクトを生み出して世の中に価値を提供する企業があるなど、上記を導入すれば良いという訳ではない。例えば、人的なオペレーションでPoCをして、効果が出てくればデジタルを活用していく手もある。
 
そもそも自分たちは何を成し遂げようとしているのか?を考えることが重要であるという話には大きな学びがありました。 
 
●「何かを達成する」ことを成功の定義としない
 
トランスフォーメーションがプロセス化され、アップデートを継続し、軌道に乗せていく。この一連の流れが当たり前になってはじめて成功と言える。
 
しかしながら、何かを達成したら成功とみなす、という定義をしている場合も多く、そこから逆算する動きになってしまっている、という話も印象に残っています。
 
汐留アカデミー後、ゲストとスタッフによる懇親会では、コンサルタントはお客様の価値に対してコミットメントすべきであり、デジタルトランスフォーメーションに関わる場合はお客様自身がそのプロセスを継続できるよう内製化するところまでご支援してはどうかという話にも及びました。
 
 
この他にも、日本ではデジタルトランスフォーメーションの失敗事例を聞かないが、そもそも失敗するほどの投資をしていない(投資金額が本当に少ない)。海外はトランスフォーメーションするとなれば買収も含めて数百~数千億円使う場合もあるが、日本はPoCして終わり(そもそもPoCにも投資せずエンジニアが本気を出さない)などの話も出ています。
 
これらを踏まえると、日本では本当の意味でのデジタルトランスフォーメーションがほとんど行われておらず、数段高い意識をもってデジタルトランスフォーメーションに携わっていけば日本における第一人者になれるのではないかと思います。
 
また、今後も、様々なトレンドが起きてくると思いますが、そのキーワードは誰かの飯の種かもしれないという意識を持ち、手段を目的化しないこと、自分たちが何を成し遂げようとしているのかを考え続けることが非常に重要なポイントであると感じます。
 
上記の中に、何か学びや共感いただけることがあれば、日々の仕事に活かしていただければ幸いです。
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