エンジニアから戦略コンサルタントへ。経営を変えていくプロセスを顧客と「楽しむ」日々。 エンジニアから戦略コンサルタントへ。経営を変えていくプロセスを顧客と「楽しむ」日々。

Vol.25

エンジニアから戦略コンサルタントへ。経営を変えていくプロセスを顧客と「楽しむ」日々。

PwCコンサルティング合同会社(Strategy&)

Director吉田 泰博氏

未経験からの転身で、当初は苦労の連続。しかし、一気に視界が広がる瞬間が。
入江
ITエンジニアから戦略コンサルタントへ転身された当初はご苦労されたとのことですが、具体的には何が大変でしたか。
吉田
コンサルティングはまったくの未経験でしたから、入社時に研修は受けたものの、いざプロジェクトに入るととまどうばかりでした。私はアソシエイトのポジションで入社したので、最初はリサーチから始まるわけですが、マネージャーからたとえば「インドネシアの自動車市場について調べてスライドにまとめておいて」と依頼されても、何をどう分析してまとめればいいのかわからない。幸いにも、うちのファームは人柄が良い連中ばかりなので、年下の若手のコンサルタントに「どうすればいいの?」と聞くとみな親切に教えてくれて、何とか業務を進めていきました。でもマネージャーに見せると、「軸がない」「分析が薄い」と指摘されては、またやり直すという繰り返し。そこから少しずつ学んでいったという感じですね。
入江
やはり、異業種からコンサルティング業界に移られてこられた方は、最初、コンサルタントの仕事のやり方にとまどうケースが多いようです。
吉田
よく「コンサルタントの仕事は仮説を立てて検証していくことだ」とか、「コンサルタントはクライアントの経営に対してメッセージを出せ」などと言われますが、正直、最初の頃はそれが意味するところをまったく理解できませんでした。しかし1カ月ぐらい経った頃、新しいマネージャーが私の上につくことになり、作ったスライドを丁寧に添削してくださって、その時に大きな気づきがあったんです。私が作ったスライドは、リサーチ対象の市場の伸びをただグラフ化したもので、『今後も右肩上がりでの伸びが予想される』などというありきたりなコメントしか記せなかった。それを見てマネージャーは「ここでグラフの伸び方が変わっているよね? なぜだと思う?」と私に問いかけてきたのです。そこは私も気になっていたところで、自分の考えを述べると「それを書けばいいんだよ」と。つまり、自分が疑問に思うことは、当然、クライアントの経営層も疑問に思うこと。そこに対する自分の見解が「仮説」であり、それを検証することが「メッセージ」になるのだと気づき、一気に目の前が明るくなりました。当初は大変だったものの、辛いとは思いませんでしたね。むしろ、新たな知見を得て楽しいと感じることのほうが多かったです。
入江
吉田さんもそうおっしゃられていましたが、「成長できそうだ」という理由からコンサルタントの仕事を選ぶ方がたくさんいらっしゃいます。ご自身はこれまで、どのように成長を実感されてこられましたか。
吉田
本当にさまざまな面で自分の成長を感じています。入社したばかりのアソシエイトの頃は、データ分析や資料の作り方などの表面的なスキルが伸びていく。その後、シニアアソシエイトになると、クライアントと直に折衝することになるのでコミュニケーション力が鍛えられました。そしてプリンシパルになってクライアントの経営層と接する機会が多くなると、こちらもおのずと経営的な視点で物事を捉える力がついていく。自分の視点が低いうちは、どうしても目の前の改善策を考えがちです。しかし視点が高くなると、この事業を一気に2倍に拡大できないかとか、あるいはこの事業を捨てる選択肢もあるのではないかとか、大胆に発想できるようになる。そして本質的なところでは、さまざまなコンサルティング案件を手がけることで「ロジックを厳密に組み立てて問題を解決していく」という力が本当に伸びているように感じますね。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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