金融業界からコンサルタントへ転身 金融業界からコンサルタントへ転身

Vol.01

金融業界からコンサルタントへ転身

ボストンコンサルティンググループ

コンサルタント梶 沙瑤子氏

コンサルタントの醍醐味は自分の提案が大企業をも動かすこと
入江
金融の世界からコンサルタントにキャリアチェンジして、どんなことに苦労されましたか。
入社したばかりの頃は、金融という自分の得意分野がある一方で、資料をつくるスピード感や質がクライアントやチームのメンバーが求めている水準になかなか達することができず、そのギャップが苦しい時期がありました。要するに「私、本当はこのくらいできるはずなのに、この会社にいたらこれしかできないなんて」という感じです(笑)。
入江
その状態からどうやって脱しましたか。
「私はこのままコンサルタントのキャリアを歩んで大丈夫でしょうか」と、上司に相談しました。そうしたら「いや、君はコンサルタントに向いている」と言ってくれたパートナーが何人かいて。「そういう悩みを持つのは当然だし、こんなふうに考えてみるといいよ」、「次、こういうプロジェクトを担当してみたらどうだろう」と、少し弱気になっている自分に対し、本当に自分のことのように相談に乗ってくれたのです。
それだけでスキルが向上し、できなかったことができるようになるわけではないのですが、少なくとも自分が思っているほど私のことを他の人は悲観的に見ていないことがわかり、安心しました。意外と自分が思っていた以上にみんな私のことを気にかけてくれていて、BCGの一員として育てようとしてくれている。そんな温かい目で見てくれていることにやっと気付き、いまは辛いかもしれないけれど、BCGの一員としてもう少し頑張ってみようと思いました。
入江
コンサルティングという仕事の醍醐味はどこにありますか。
たとえば、クライアントに提案した内容が評価され、その3ヶ月後に別のプロジェクトでお伺いしたら「あの話、動き始めているから」と教えていただいたときですね。新聞に会社名が載るようなクライアントが多いのですが、そんな大きな会社で自分たちの提案した案件が動いていく。自分本位の言い方になってしまいますが、クライアントが動いてくださったということは、私たちの提案に価値があったということですから。
入江
今後、ご自身のキャリアの展望をどのように描いていますか。
基本的には、コンサルティングの仕事を続け、金融という自分の強み、興味のある分野を活かしながらクライアントに大きな価値を提供する仕事をしていきたいと考えています。自分にとってこの2年半は「コンサルタントとしての型」を身に付けるのが重要な時期だったのですが、これからはさらに自分の強みである金融について継続的に勉強し、もっと専門性を高めていく必要があると思っています。
入江
2年半働いてみて、どういう人材がBCGに向いているとお感じですか。
何か困っているときに「私はこういう理由で困っています」と言える方がよいと思います。先ほどの私の話もそうですが、誰かが困っているときに手をさしのべない会社ではありません。みんな助けたい気持ちと、助ける手法を持っています。ただ、同じチームのメンバーでも、どんなことで困っているのか、どの程度困っているのかまでは把握できているとは限りませんし、パートナーならなおさらです。ですから、まず自分が「困っている」と言うことが大切です。
自分が考えていることを率直に発言する重要性はプロジェクトの運営においても同様です。たとえばプロジェクト・リーダーが「私はこう思うからこうしよう」と言ったものの、現場に何回も通っている私たちは「それは適切なやり方ではない」と知っていたとしましょう。そのとき「言っていいのかな…」と躊躇するかもしれませんが、きちんと指摘しなければプロジェクトの価値を下げてしまいます。立場が上の人に「それは間違いです」と言った場合に「いや、絶対に自分のほうが正しい」という人は、BCGにはいませんし、言わないほうが相手に対し失礼にあたります。
入江
この記事を読んでBCG、あるいはコンサルティングという仕事に興味を持った方にアドバイスをお願いします。
なぜコンサルティングファームに入りたいのかという理由を明確に持ったほうがいいと思います。私の場合、当初はコンサルタントのイメージを持っていませんでしたが、自分のやりたいことの定義はできていたので、面接を受ける過程で「コンサルティングファームなら本当に自分のやりたいことができる」と思いました。その意味では「自分は何をやりたいか」を明確にすることが大事とも言えますね。何となくコンサルタントになりたい、というだけではおそらくモチベーションが続きません。いろいろな経験や能力を得られる仕事ですが、やはり難易度が高くストレスやプレッシャーも多いので、そういう悩みや苦しみまで共有しながら一緒に働ける方がいいと思います。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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