金融業界からコンサルタントへ転身 金融業界からコンサルタントへ転身

Vol.01

金融業界からコンサルタントへ転身

ボストンコンサルティンググループ

コンサルタント梶 沙瑤子氏

投資銀行、金融機関のバイサイドを経てコンサルティング会社に転身を果たした梶氏。キャリアチェンジのきっかけは、コンサルタントなら「本当に自分のやりたいこと」ができると考えたからだった。
企業によい影響を与え、発展に貢献したい
入江
梶さんは当社を通じ金融機関からBCG(ボストン コンサルティング グループ)に転職されました。ご活躍のようですね。このような形でまたお会いできてうれしいです。まず略歴からお願いできますでしょうか。
新卒で外資系投資銀行に入社し、投資銀行本部で金融機関を対象とした法人営業をしていました。内容は資金調達やM&Aなどです。二年勤務した後に日系金融機関に転職し、自社の子会社としてノンバンク等を買収するバイサイドの業務に携わり、ときには買収した企業に半年常駐して経営企画部の皆さんと一緒に働く、といったことをしていました。ところが世界的な金融危機に直面し、資金も減少したことから、バイサイドの仕事ができなくなってきました。そこで次は何をしようと考えたときに、入江さんから現在の会社をご紹介いただきました。
入江
確かにご紹介したのは私ですが(笑)、最終的に金融の世界からコンサルティングファームにご決断されたのはなぜでしょうか。
それまで自分は金融と法人という軸で、企業に価値を提供する仕事をしてきました。投資銀行に入社したのも、M&Aのように二つの会社を融合して良い方向に変化させていくという仕事をしたかったからです。しかし時期的な要因と対象顧客が金融機関だったため実際には資金調達の仕事が多く、自分のキャリアを考えると次はM&Aに携わる仕事がしたいという思いからバイサイドに移りました。ところが、事業環境の変化で徐々にその仕事ができなくなりました。では次はどうするかと考えた当初は、金融の仕事を続けて行こうと思い、金融機関に応募してオファーもいただいていました。そのような折に、コンサルティング会社をご紹介いただき何社かお話を聞いてみたところ、会社を見る視点の違いを感じました。極端な言い方をすれば「金融ならどこでもいいか……」という思いで受けていた他の面接よりも楽しかったことが、コンサルティング業界に軸足を移してみようと思うきっかけになりました。
入江
当時、コンサルティングという仕事にはどんなイメージをお持ちでしたか。
実は面接を受けるまで、コンサルティングという仕事についてはよく分かりませんでした。漠然とし過ぎているというか、範囲が広すぎて。友人から「投資銀行って何をしているところ?」と聞かれても「企業のM&Aや戦略的出資等に関わるアドバイザリー、あるいは資金調達をする仕事」と簡単に答えられるのですが、いま「コンサルティング業って何をしているの?」と聞かれても「会社に各種のアドバイスする仕事……」と曖昧な感じになってしまいます。現在でもこのような状態なので、面接を受ける前の私は「コンサルティングって何をしているのだろう?」「何をどうやって、どんな価値をつけているのだろう?」「価格に対して何がどう見合っているのだろう?」と思っていました。曖昧にしか理解していないために、自分の中でコンサルティングというものを避けていた部分もあったと思います。
入江
金融業界からコンサルティング業界へ移ることに不安はありませんでしたか。
もちろん不安はありました。でも、本当に自分が何をやりたいかを深掘りしていくと、学生の頃から企業に良い影響を与え、発展に貢献する仕事をしたいという思いがあって、コンサルタントの仕事はまさにそれだと思いました。お話をいただくまでコンサルティング業は一切頭の中になかったのですが、コンサルタントの方と実際にお話ししてみると企業に良い影響を与えたいというアスピレーション(大望)は変わらないと感じましたし、自分がコンサルティングの世界でどう成長していくかもイメージすることができました。
入江
「企業に良い影響を与え、発展に貢献する」というアスピレーションを抱かれた背景に、何か原体験があったのですか。
私の曽祖父が地方で中小企業を創業し、祖父や叔父が社長を受け継いでいます。幼少のころから、親戚に経営者がいるということが、会社経営に興味を持ち始めた理由でした。大学生になると、新聞や書籍を通じ、飛躍している地方中小企業がある傍らで、経営が立ち行かなくなっている企業があることを知り、企業の業績は、経済環境だけのせいではなく、経営に関する専門的な知識をしっかり持ち、活用できているかどうかに大きな影響を受けていると感じました。
それが法人に対して何らかの価値を提供する仕事をしたいと考えるきっかけで、「ある分野に関して、自分は絶対に価値を与えられる」という仕事をできるようになりたいと思いました。そのとき、まだ学生だった私にとって専門知識としてわかりやすかったのが金融でした。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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