コンサルタントから事業会社に転身するのに これほど格好のフィールドはない。 世界最大の小売企業ウォルマートの強さの源泉「ウォルマート・カルチャー」を武器に大変革期の日本の小売業界で勝つ コンサルタントから事業会社に転身するのに これほど格好のフィールドはない。 世界最大の小売企業ウォルマートの強さの源泉「ウォルマート・カルチャー」を武器に大変革期の日本の小売業界で勝つ

Vol.39

コンサルタントから事業会社に転身するのに これほど格好のフィールドはない。 世界最大の小売企業ウォルマートの強さの源泉「ウォルマート・カルチャー」を武器に大変革期の日本の小売業界で勝つ

合同会社 西友

商品本部 補充事業部 バイス・プレジデント荒木 徹氏

ストラテジー&インテグレーション PMO シニア・ダイレクター濱口 友彰氏

社員全員がウォルマートの価値観をしっかりと共有。それがとても心地いい。
永田
ウォルマートは独特のカルチャーを持つ企業として知られています。いまお二人がおっしゃったカルチャーについて、もう少し詳しくお話しいただけますか。
濱口
当社は事業を営むにあたって、ウォルマートグループ共通の「私たちのバリューと行動」を定めています。そのひとつが「すべての人を尊重する」ということです。相手の言うことを頭ごなしに否定することは絶対にありませんし、我々のような外部から来た人間の考えも取り入れてベストな答えを出そうとしています。それは大きな変革を進める上でとても重要な要素だと思います。また、先ほどの「すべての人を尊重する」というバリューに通じることですが、この会社には相手を称賛する文化があります。感謝をきちんと言葉にして伝えることが浸透しており、良くも悪くも「アウトプット主義」であるコンサルティングファームの文化に染まっていた私には新鮮でした。
荒木
ウォルマートの優秀な外国人リーダーの方々と関わる機会も多いのですが、相手を称賛するカルチャーをみな体現していて、私もおのずとそうしたマネジメントを心がけるようになりました。そして創業以来ウォルマートが掲げるミッション “Saving people money so they can live better”(お客様に低価格で価値あるお買物の機会を提供し、より豊かな生活に寄与することを目指す)のためのビジネスモデル“EDLP (Every Day Low Price) ”“EDLC(Every Day Low Cost)”を追求するといった考え方を社員全員が共有していて、その芯が頭のてっぺんからつま先まで通っている。常に経営陣が「私たちが日々の仕事を変革・改善することでお客様の生活がより豊かになる」というメッセージを発信し続けていて、社員はみなそこに喜びを感じて仕事に取り組んでいると感じます。これほど多くの人にミッションを浸透させているのは純粋に凄いと思いますし、共通の価値観を持って動ける集団はやはり強い。個人的にはこのカルチャーはとても心地いいですね。
濱口
あと経営会議に参加していて印象的なのは、業績がいい時ほど「このままで本当に良いのか」と必ず誰かが一石を投じることです。これも、「常に最高をめざす」というバリューを体現している例で、現状に満足せずに常に革新していこうという気概に溢れていることを感じます。
荒木
ウォルマートはグローバルで事業を展開する企業なので、常にどこかの国がいままで遭遇したことのない新たな問題に直面しています。日本法人のリーダーたちは常にグループ各国のリーダーとコミュニケーションをとっていて、そうした状況を把握し、先を見据えていち早く変革を仕掛けていこうとしています。日本法人はここ数年業績が好調であるにもかかわらず、「変革なしには生き残ることはできない」という危機意識を強く抱いていて、新しいチャレンジをどんどん繰り広げています。それを現場でリードするのが我々の役割なのですが、次々と面白い経験が味わえて非常にエキサイティングな環境です。
永田
御社でビジネスをリードする醍醐味はどこにあるとお考えですか。
荒木
ここには実に多様なバックボーンを持つ人材が集っており、そういった多様な個性が大きなミッションに向かってワンチームで働くことで起こる色々な化学反応は大きな刺激になります。そして小売業というのは、何か施策を打てば店舗ですぐに結果が出て、お客様からフィードバックがある。成果を実感しやすいという点ではネットサービス企業も同様かもしれませんが、我々のビジネスはリアルであり、反応がとても生々しい。そうしたライブ感が私は気に入っています。
濱口
「店舗」というお客様と接するリアルな現場があるのがいいですね。データを分析するだけではわからないことでも、店舗に足を運んで現場を見たり、店舗のアソシエイト(*1)と会話をすることで違ったインサイトが得られることもあります。また、我々のビジネスは調達、商品開発、製造・加工からお客様に商品を届けるまでバリューチェーンが長いので、至るところに改善の機会がある。コンサルタントのバックボーンを持つ人間として、改革マインドをくすぐられるような点がたくさんあって、それもモチベーションに繋がっています。

(*1)ウォルマートでは、従業員のことを共に働く仲間という意味を込めて「アソシエイト」と呼ぶ。
永田
では最後に、お二方のように事業会社への転身を考えているコンサルタントの方々にひとことお願いします。
濱口
コンサルタント出身者はいろんなビジネスで通用する汎用的なスキルを持っているものの、オポチュニティが多いがゆえに、ともすれば単に使い勝手のいい人材として扱われているうちに年月が経ってしまうリスクを持っていると思います。そんなキャリアはもったいないですので、まず自分が何をしていきたいのか、何をしている時が一番自分らしく楽しく仕事ができるのかを自問してみて、なりたい姿から逆算していまどんな経験を積むべきかと考えると良いのではないでしょうか。
荒木
いまの濱口のアドバイスを受けてお話しすると、コンサルタントはやはり課題を解決することが楽しいという人が多いと思います。そうした志向を持つ方なら、常に変革を仕掛けていこうとするWalmart/西友は、コンサルで培った思考やスキルを活かせる環境ですし、実業を学んで将来のビジネスリーダーになるキャリアパスも提供してくれる。インターナショナルに活躍できるオポチュニティもあり、目標になるリーダーも世界中にいる。コンサルタントから転身するのに、これほど格好のフィールドはないと思います。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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