未来のことは分からない。だから行動を通して見える範囲を広げる。その積み重ねが価値観とキャリアを磨く。 未来のことは分からない。だから行動を通して見える範囲を広げる。その積み重ねが価値観とキャリアを磨く。

Vol.28

未来のことは分からない。だから行動を通して見える範囲を広げる。その積み重ねが価値観とキャリアを磨く。

エムスリーキャリア株式会社

代表取締役羽生 崇一郎氏

外資系コンサルティング会社でのITコンサルタントから、高齢社会の情報インフラ構築を手がけるベンチャーの“エス・エム・エス”に転身した羽生崇一郎氏。現在は、医療従事者へ向けてさまざまなネットサービスを提供するエムスリーとエス・エム・エスが共同で立ち上げた“エムスリーキャリア”の代表取締役を務めている。コンサルタントから経営者へキャリアチェンジを果たした羽生氏に話をうかがった。
自ら意思決定する側に立ちたいとベンチャーへ。最初はまったく通用しなかった。
入江
羽生さんは新卒でIBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)にご入社されたとのことですが、まずはコンサルタントというキャリアを選ばれた理由をお聞かせいただけますか。
羽生
私は都市デザインを研究する大学院に進学し、その中で心理学的な面から人と環境のあり方について考える研究室に所属しました。私の研究内容は、深夜の公園での社会秩序を調べるというもので、様々な人にインタビューしたり、一緒に過ごしたりというフィールドワーク中心です。当初は研究者になることを考えていて、一般企業に就職するつもりはまったくありませんでしたが、大学院で1年ほど過ごすうちに、博士号の取得も研究職のポストを得ることも難しく、研究者として生きていくのは難しいと感じるようになりました。

そこで就職しようと方向転換したわけですが、特にやりたい仕事などなくどうしようかと悩んでいた折に、たまたま友人に勧められて読んだ大前研一さんの本に触発を受けたんですね。これからはキャリアを積むにあたって、英語とITと財務の知識が重要になると大前さんは説いていて、それらを得られるのは外資のITコンサルではないかと考え、IBCSに入社したのです。
入江
IBCSではどんな案件に関わられたのですか。
羽生
2004年に入社してから2008年5月に退職するまで、大きく3つのプロジェクトに携わりました。いずれも大規模な基幹システムの再構築のプロジェクトで、最後のほうはチームリーダーを務めていました。
入江
IBCSからエス・エム・エスに転職されたのは、どのような経緯からですか。
羽生
IBCSに入社して3年ぐらい経った頃から、自分の意識が少しずつ変わってきました。コンサルタントとしてお客様の意思決定を助けるよりも、自分で意思決定してチームをリードしていくほうが面白く、自分の強みを活かせるのではないかと感じるようになってきたのです。それで、いずれは事業会社に行こうと考えていたところ、いまエス・エム・エスの代表を務めている後藤(夏樹氏)から「是非来てくれないか」と誘われて……後藤はIBCSの同期で、半年ほど前に辞めてエス・エム・エスに参画していたんです。彼とはIBCSの新入社員研修で一緒に3ヶ月に及ぶ模擬プロジェクトに関わった仲で、人柄としても能力的にも自分にないものを持っていて信頼できる人間だと感じていました。そんな後藤からの誘いを受けて、転職を決めた次第です。
入江
エス・エム・エスに移られてからは、どのような仕事に携わってこられたのですか。
羽生
最初の配属は経営企画室で、そこでは中小の介護事業者の市場調査というテーマをいきなり与えられました。当時、エス・エム・エスは看護師の人材紹介事業で伸びていましたが、それに加えて介護の領域でも事業を伸ばして行きたいという経営者の意思があり、そのためのインプットがほしいと。それで自分なりに公的なデータを集めたり、事業者へのインタビューなどを行って資料をまとめたのですが、1ヶ月半後の報告会では当時の社長の諸藤(周平氏/エス・エム・エス創業者)から「まったく使えない」と散々な評価を受けて……経営者のニーズに応えられるアプトプットにまったくなっていなかった。自分のこれまでの経験やスキルが、事業会社ではまったく通用しないことを痛感しました。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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