戦略コンサルタントを経て、国内大手企業の経営陣に参画。自分に足りないものを追い求めた先に、いまのポジションがあった。 戦略コンサルタントを経て、国内大手企業の経営陣に参画。自分に足りないものを追い求めた先に、いまのポジションがあった。

Vol.24

戦略コンサルタントを経て、国内大手企業の経営陣に参画。

株式会社JVCケンウッド

代表取締役 兼 執行役員副社長 兼 CSO 兼 メディアサービス分野COO 兼 企業戦略統括部長田村 誠一氏

企業再生でコンサルタントでは経験できなかった役割を担い、いよいよ事業会社へ。
永田
そして田村さんは2009年にアクセンチュアを退職されて、国が設立した官民ファンドである企業再生支援機構に転職されています。どのような経緯でそちらに移られたのですか。
田村
アクセンチュアを辞めたのはちょうど40歳の時で、パートナー昇進から6年以上たって、そろそろ現状に飽きてきたんですね。それでいよいよファームを離れようと決心しました。その時、私の心にあったのは「国家に貢献できる仕事がしたい」ということ。2009年は政権が交代した年で、官民で日本を変えていこうという気運が高まり、そうした仕事ができるチャンスが生まれていました。加えて、アクセンチュアでは超大手のクライアントばかりでしたので、今後は中堅中小企業の経営にも関わるような仕事に携わり、ファイナンスやバランスシートも意識しながら経営者としての視点を身につけたいという考えもありました。実は、ファームを離れる意思を伝えたとき、転職先は何も決まっていなかったんです。そんな折、アクセンチュア出身の元同僚が企業再生支援機構にいて、その方からお誘いをいただいたんですね。こちらでの仕事は、主に経営に行き詰まった中堅中小企業を対象に、バランスシートをリストラクチャリングしたうえで、キャッシュの重みを日々感じながらターンアラウンドを担っていく。まさに私がやりたいと思っていたことを実現するのにふさわしい場であり、こちらに参画することを決意したのです。
永田
企業再生支援機構ではどのようなキャリアを積まれたのでしょう。
田村
マネージング・ディレクターとしてさまざまな中堅中小企業の事業再生にあたりました。このポジションは自ら投資判断を担いますし、バランスシート改善のために金融機関とも交渉する。また、投資先にもターンアラウンド・マネージャーとして赴き、経営を立て直すところまで関わっていく。アドバイザーではなく、まさに当事者として事業を動かす立場であり、それはコンサルタント時代には経験できないことでしたね。おかげさまで部下にも恵まれ、私が関わった投資案件はすべて成功を収めることができました。
永田
そうした経験を積まれて、JVCケンウッドの取締役に就任されたのですね。
田村
企業再生支援機構には3年ほど在籍しましたが、これぐらいのスパンで投資実行からターンアラウンドまでだいたい一巡するんですね。私としても、自分が望んでいたことは一通り経験できたという感触があって、次はいよいよ事業会社に身を置いてみたいと考えていたところ、ちょうど企業再生支援機構で私の上司だった方から、いまの代表取締役会長兼CEOの河原(春郎氏)を紹介していただいたんですね。そうした縁もあってJVCケンウッドにお世話になることになったのです。
永田
戦略コンサルタント出身者で、起業やベンチャーへの参画ではなく、トラディショナルな日本企業の役員に就いて経営に携わるケースというのは、なかなか珍しいようにお見受けします。続いては、コンサルタントから経営者に転身する上では何が必要なのか、田村さんご自身のお考えを詳しくおうかがいしたいと思います。
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※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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