戦略コンサルタントを経て、国内大手企業の経営陣に参画。自分に足りないものを追い求めた先に、いまのポジションがあった。 戦略コンサルタントを経て、国内大手企業の経営陣に参画。自分に足りないものを追い求めた先に、いまのポジションがあった。

Vol.24

戦略コンサルタントを経て、国内大手企業の経営陣に参画。

株式会社JVCケンウッド

代表取締役 兼 執行役員副社長 兼 CSO 兼 メディアサービス分野COO 兼 企業戦略統括部長田村 誠一氏

アクセンチュアでの戦略コンサルタントを経て、企業再生支援機構でマネージング・ディレクターとして実績を上げ、現在JVCケンウッドの取締役を務めている田村誠一氏。経営者を志向するコンサルタントの方々にとっては、たいへん参考になるキャリアに違いない。インタビューを通して、田村氏はこれまでのキャリアを紐解いていく。
最初のアサインは基幹システム再構築。そこで事業会社を疑似体験できた。
永田
田村さんは東京大学経済学部を卒業後、1992年に新卒で当時のアンダーセンコンサルティング(現・アクセンチュア)に入社されています。就職先としてコンサルティングファームを選ばれたのは、どのようなお考えからでしたか。
田村
私が就職活動をしていた頃は、バブルの末期で売り手市場でした。優秀な同期の連中は、官僚になったり日銀に就職したり、あるいは都銀や総合商社に進む人間が多かったですね。でも私はそれほど頭が良くなかったものですから(笑)、彼らと同じ土俵に立ってもきっと勝てないだろうと。それで戦略ファームに目を向けたのです。
永田
戦略ファームは当時から学生に人気があったのですか?
田村
いえ、ほとんど注目されていませんでしたね。私もたまたま、サークルの2つ上の先輩がマッキンゼーに勤めていて、彼から大前研一さんの講演に動員されたんです。そこで「こういう世界もあるんだ」という発見があって、調べてみると、戦略ファームという業態があると。日本ではまだあまり知られていませんでしたし、この業界ならあまりライバルもいなそうなので、早目に頭角を現せるのではないかと思ったのです(笑)。
永田
当時のアンダーセンは、新卒で戦略コンサルタントを募集されていたのでしょうか?
田村
実は、日本で戦略グループが立ち上がったのは私が入社した92年で、戦略コンサルタントの募集はなかったんですね。そもそも新卒を採用している戦略ファーム自体がほとんどなくて、そのうちの一社の外資系の老舗ファームのセミナーにとりあえず参加してみたのですが、これが強烈につまらなくて……そのファームが70年代に開発した経営コンセプトなどを滔々と語られて、まったく興味が持てなかった。それで他を当たろうとアンダーセンコンサルティングを訪れてみたところ、「これからは情報技術が戦略を規定する」などと斬新なビジョンを掲げていて、ちょっと惹かれたんですね。その後、選考に進んで最初に内定をもらえましたし、また、近々新たに戦略グループが発足して、入社後に社内でトランスファーできる機会もあるということなので、じゃあ、ここでいいかと決めました。結構いい加減な選択でしたね。
永田
では、田村さんは戦略コンサルタントとしてキャリアをスタートされたわけではなかったのですね。
田村
ええ。アンダーセンに入社してアサインされたのは、大手企業の全社基幹システムの再構築のプロジェクトで、当初はプログラミングから入りました。このプロジェクトはアンダーセン史上最大と言われ、200名を超えるスタッフが参加したのですが、パートナーやマネージャーなど数名を除くと、ほとんどが入社3年目以内の若手だったんです。ですから、入社したばかりの私もいろいろなテーマに深く関わることができた。基幹システムの再構築というのはあらゆる業務領域を見ることになるので、経理・財務や予算管理、人事・総務、生産管理などの業務をてっとり早く理解することができ、それはとても貴重な経験になりましたね。いわば事業会社の業務全般を猛スピードで疑似体験できたという感じ。やはりコンサルティングする上では現場の業務を理解しておくことが大切ですし、純粋な戦略ファームに最初から入社するとそうした経験は得られなかったと思うので、その意味ではアンダーセンを選んで正解でしたね。

※インタビュー内容、企業情報等はすべて取材当時のものです。

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