コンサルタント転職のこぼれ話
ロジカル×パッションが最強?

2017年 11月 20日Author:入江 祥之

ロジカル×パッションが最強?

事業会社の経営者の方々と話をしていると、相変わらず優秀なコンサルタント経験者を採用したいというニーズは高いと感じています。その一方で、経験者のなかでも『優秀な人』を見極めることが難しい、という話もよく耳にします。

事業会社が採用したいと思う『優秀なコンサルタント経験者』って、どんな人なのでしょう?

今回は一つのケースを元に、「”事業会社”で求められる優秀な候補者」について、お話させていただければと思います。

ある事業会社で、コンサルタント経験者AさんとBさんの採用面接がありました。

Aさんが面接で話したのは以下のような内容です。
「私はこれまで経営戦略策定、新規事業立ち上げ、海外進出支援、M&A、営業戦略、マーケティング、コスト削減など、幅広いテーマのコンサルティングに従事して参りました。クライアントからのリピートオーダーも多く、現職の戦略ファームでは最速で昇進もさせていただいており、一定の評価を得てきたと自負しております。現時点ではまだ特定分野の業務に固執しているわけではありません。経営課題もその時々で変わっていくかと思いますので、経営に近いポジションにて御社の様々な経営課題の解決に寄与できる仕事に従事できればと考えております。」

Bさんが面接で話したのは以下のような内容です。
「私は大学時代はバックパッカーで数多くの国々を旅していました。異国の地を巡る中で、日本メーカーの看板を目にすると、非常に誇らしく、嬉しい気持ちになったことを今でも覚えています。激しい競争環境の下、そうした看板が最近やや減ってきており、残念な気持ちになります。一方で、御社の店舗を海外で目にする機会は着実に増えているのを実感しています。私は一度きりの人生、何かしら形で後世に残せる大仕事を成し遂げたいと思っており、日本人の誇りとなるビジネスに携わりたいと思っております。一消費者の立場から見ても、御社は世界最高品質の素晴らしい商品を提供されていて、御社の○○○というビジョンには大変共感しております。是非とも私も御社のメンバーとして世界No.1ブランドを創り上げたいと思っておりますので、微力かもしれませんが、御社で働けるチャンスをいただけると嬉しいです。」

さて、みなさんが採用担当者だったら、AさんとBさんのどちらを採用しますか?
結果としては、その社長が選んだのはBさんでした。
しかも、元々の想定よりも大幅な給与アップでのオファー獲得となりました
後日、その事業会社の社長さんから、フィードバックを頂きました。

確かにコンサルタントとしてはAさんは間違いなく優秀な方だと思いました。ただ、うちの会社(事業会社)の中に入ってリーダーシップを発揮して事業を牽引できるのはBさんだと思いました。Aさんもとても優秀なので、機会があればコンサルティングのお仕事をお願いしたいと思いますが、是が非でも採用したいと思ったのはBさんでした。」

このフィードバックを聞いた私は、別の経営者の方から以前聞いた話を思い出しました。
「人類が月面着陸できたのは、単に技術を開発し続けた結果ではなく、人類が宇宙に行きたいと強く想い続けたからだ。大きな仕事を成し遂げる為には、高い志が何よりも大事なんだ。」

コンサルタントで活躍されている方々は、概して優秀な方々が多いです。
ただし、事業会社が求めているのは、コンサルタントして優秀な人ではなく、事業会社で本当に活躍してもらえる人財です。もちろん、専門性などのスキル、素直さ・謙虚さ・誠実さといった人柄などの要素も土台とはなりますが、困難な壁にぶつかったときに、その人を奮い立たせ、拠り所となるパッション、そういったものを持った人は経営者に好かれる傾向が強いと感じます。また、実際にパッションの高い方は入社後に大いに活躍されていることが多いように感じています。

あなたはなににパッションを感じますか?
いまいちど、考えてみてもよいかもしれませんね。
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