コンサルタント転職のこぼれ話
いつまでに「誰」のコンサルタントになりたいか?

キャリアコンサルタント 永田 憲章

いつまでに「誰」のコンサルタントになりたいか?

コンサルタントの方とお会いすると
「もうすぐマネージャーへのプロモーションを控えていて・・・」
「パートナーになるためには・・・」
といった職位に関するお話をお聞きすることがあります。
 
”職位”は今後のキャリアを考える上で重要な要素になりますが、
「いつまでに、誰に対するコンサルティングができるようになりたいか?」
という観点でも思考を巡らせると
キャリアを考える上での気付きを得られるのではないかと感じます。
 
 
具体的には、プロジェクトのカウンターとなる方の「レイヤー」と「部門」を思い浮かべ、
いつ頃までにその方の課題解決ができるようになりたいかを
イメージしていただきたいです。
 
「レイヤー」はCXO・部長・課長など、
「部門」は経営・事業・マーケティング・IT・人事・経理などがあると思います。
 
 
では、どのような状態が「●●のコンサルティングができるようになった」と言えるでしょうか。
 
私の考えですが、例えば、マーケティング部門の課長とのプロジェクトのPMを複数経験し、
深く満足してもらえるようになったとき、その方のコンサルタントになったと言えるのではないかと思います。
 
事業会社への転職を考える際には、上記の状態になって初めて
その部門・そのレイヤーでのオポチュニティが見えてきます。
 
 
”職位”を中心にキャリアを考えると、視野が狭くなってしまう恐れがありますので、
キャリアを考える上で様々な観点を持つことが重要だと感じます。
 
「レイヤー」と「部門」をその観点に加えていただき、
5年後10年後のご自身がどうなっているかを想像し、
ありたい自分との差異がある場合は是非メンターの方などに相談してみてください。
 
特に、このままではスピード感が遅い、別部門の方の課題解決をしたい、など、
何か変化を起こす必要がある場合には、早期のアクションをお勧めします。
 
「いつまでに、誰に対するコンサルティングができるようになりたいか?」を
一度ご自身で考えてみてはいかがでしょうか。

(2016年2月22日)
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